Windows環境でもLaTeXで論文を作成しよう

職場はすっかりWindows環境です。しかし多くの方々の努力により、WindowsでもLaTeX で美しい学術論文が 作成できるようになってきました。私は単に利用しているだけで申し訳ないのですが、 REVTeXで物理の論文を作成することを基本にしてその方法を紹介したいと思います。 また、本情報はある程度のTeXの知識があることとが前提となっています。

REVTeXを使うメリットは、 Physical Review や AIPの雑誌(Journal of Applied Physicsなど) への投稿の段階で、 書式(行間、マージン、改ページなど)が文句なしな状態であることです。 また、他においても、TeXテンプレートを用意してくれている雑誌も多くなっています。 個人的には、これらにおいて最小限の手間を追求したことにより、 TeXの利用を進めました。

最後に、すばらしいアプリケーションを作成してくれた方々に感謝いたします。

【おまけ】履歴書情報はこちら


TeXに必要、もしくは便利なアプリケーション
アプリケーション 解説 ダウンロードサイト
TeX(Win32) TeXのコンパイルやDVIからPSに変換するコマンドなどのセット。 これが無いと始まらない。 *.tar.gzなるファイル群であるが、texinst***.exeにより解凍は簡単。 インストールという作業は特になく、autoexec.batなどでパスをちゃんと通しておけば latexなどのコマンドが使えるようになります。 texinstの最後にも表示されますが、以下のような行を書くことになります。
set path=%path%;d:\usr\local\tex\bin
set texmfmain=d:/usr/local/tex/share/texmf
set texmfcnf=d:/usr/local/tex/share/texmf/web2c
この時点で、MS-DOSコンソールで、
C:\...\work>latex *.tex
C:\...\work>dvipsk *.dvi
などが出来るようになります。
Akira Kakutoさんのページ
DVIOUT *.dviファイルを表示できます。 通常、texコンパイル直後のdviファイルを見ながら、texファイルを編集しますので、必須です。 *.lzhを解凍するだけです。dviout.exeを起動します。 パスを通しておくと、コマンドラインからどこででも起動できて便利です。
C:\...\work>dviout *.dvi
また、表示しているdviファイルをプリンタで印刷できます。
dviout/dviprt 情報
Ghostscript
&
Ghostview
  • *.psや*.epsや*.pdfの閲覧が可能です。
  • それらから*.pdfが作成可能です。
  • プリンタに印刷できます。特にPSプリンタへの印刷は簡単です。 DVIOUTでは、eps画像などはGSでbmpに変換されて表示されますから、インストールを強くお勧めします。
  • Ghostscript
    WMF2EPS windowsメタファイルからEPSファイルを生成します。クリップボードへコピーしたものを 貼り付けて変換も出来ます。ソフト内でトリミングも出来ますので、powerpointなどで作成 した図などを*.wmfでページごと保存して、wmf2epsにて必要なところだけトリミングして 作図できます。めちゃ便利. WMF2EPS Homepage
    WinShell
    最近,TeXのエディターにwinshellを使い始めました.tex とdvioutとgsをインストールして,それらと連携させます.日本語メニューで使いやすい.スペルチェッカーが付帯していて,編集中に働きます.
    WinShell (TeX Wikiにて)
    Mule for Win LaTeXをやる限り、テキストエディターは基本的に何でもOKです。(notepadでも)
    私は「Mule for Win」を利用させてもらっています。
    メリットは
  • フリーである
  • TeXの入力支援やコンパイル、DVI閲覧が一気に出来る『yatex』が使える
  • フリーのスペルチェッカー『ispell』が使える
    などがあると思います。 ちなみにyatexは、秀丸エディターなど他のエディター用にもあるようです。 まだ試していないけど、xemacsとかmeadow(いずれもwin32バイナリ有り)でも.emacsでyatexなど使えるかも。
    YaTeXについて
    yatex1.63.tar.gzを野鳥よりダウンロードし、 tar zxvf yatex1.63.tar.gz で展開。あとは以下の行を.emacsに書き加えればよい。
    ;;YaTeXの設定
    (setq auto-mode-alist
    (cons (cons "\\.tex$" 'yatex-mode) auto-mode-alist))
    (autoload 'yatex-mode "yatex" "Yet Another LaTeX mode" t)
    (setq load-path (cons (expand-file-name "d:/usr/local/yatex1.68") load-path))
    (setq tex-command "platex")

    ispellについて
    Akira Kakutoページから ispell-3.1.20-w32.tar.gz をダウンロードして展開する。readme.w32 を参考にインストールする。
    cygwinは便利なシェルとツール群です。 *.tar.gzもtarコマンドで解凍できます。 gpp、g++、g77(Fortrunコンパイラ)とかもあり、 いい感じです。bashでスクリプトを作成したり、いろいろ出来るので有用かと思います。 cygwinホームページ

  • Mule for Win32

    その他:

    GNUPLOT for Win32

    グラフ作成ソフトはいろいろありますが、有名なgnuplotを使っても良いかもしれません。 GNUPLOT 日本語化・機能拡張パッチ最新版(gnuplot-3.7 base) のページ よりダウンロードして使ってみました。2Dだけでなく、3Dも書けるので便利ですし、 例えば、クリップボードにコピーして、WMF2EPSでEPSファイルを作成できます。

    かっこいいスタイルで論文を作成しよう

    TeXのいいところは、型を利用できることです。物理の方なら是非REVTeXを利用しましょう。
    REVTeX ver. 4を使ってみましょう。
    ver.4は REVTeX 4 Beta Releases に説明があり、FTP よりダウンロードできます。解凍して、template.apsを編集して論文が作成できます。 とにかく、このテンプレートを使えば、置き換えるだけでtexソースが出来上がるので、 (文献番号の打ち間違いなど気にせずに…)論文に集中できますね。
    今度のバーションでは、
  • より刷り上がり版に近いスタイルが可能であること
  • bibtexの利用を薦めていること。

  • などがあげられます。今ならver.4を使うべきです。 その特徴は、
  • 本文2段組なのにabstractが一段組であること。
  • 本文が2段組でも、一段組の数式などが挿入できること。
  • などがあげられます。

    【おまけ】履歴書もTeXで作ろう

    研究者の就職活動は数勝負(!)な事も多いですよね。 履歴書もたくさん作らなくてはなりません。 そんな時、TeXを利用して作ると簡単できれいに作成できます。 スタイルファイルがありますぞ (リンク先:多摩通信)。 ついでに「私はTeXが使えます!スタイルファイルもいじれます!」「科研費だってTeXで書類作っちゃうぞ!」 とアピールできるかも知れません。 幸いなことに、これらのスタイルファイルを作成くださった方々は、就職活動の見方です。

    配信HPより引用:「本スタイルファイルによる履歴書で面接を受ける際に、コンピュータの有効利用を 印象付けるため、面接官に対して『この履歴書のスタイルファイルは私が作りました。』と言って構いません。 」

    と言ってくれています。私も活用しました。ここに感謝の意を述べさせていただきます。