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「日々の雑感的なもの」より

なんとなく気に入った記事にタイトルをつけてリンクします。 かっこの中の数字は日付。

2000 年

5 月

突如、この「雑感」を書き始めた。 特に「思うところがあった」わけではない。 個人 mail や目立たない掲示板に書いたことは、そのまま埋もれてしまうと感じたのがきっかけ。 あと、老後に自分で読み返したら楽しかろうと。

6 月

7 月

8 月

9 月

この月は仕事の話が多くて面白くない。

10 月

11 月

「量子系で第二法則が破れる」という論文を批判する話、 ボーズ凝縮体での干渉実験の話、など仕事の話が多く、おもしろくない。

12 月

20世紀最後の月は、跳ね返り係数についての初歩的な定理の話と、「統計力学の初期分布を仮定して最大仕事の原理を導く」定理が既に知られていたという話が、リアルタイムで進むけれど、これはぼく以外の読者にはあまりおもしろくないであろう。

2001 年

1 月

新世紀。

「世紀の大論文」計画にも身が入らず、突如、砂山の静力学などを考えている。 実は、多体力学系におけるくりこみ群という積年の課題への洞察を得ようというもくろみがあったのだが、けっきょく、幸か不幸か、くりこみを使うことなく静力学の解の分類ができてしまった(1/15)。 砂山の物理としては、この分類は、単なる出発点で、ここから先、動力学とあわせて圧力分布の履歴依存性を理解するのは、本質的に難しい別次元の問題なので、この話は月半ばで(少なくとも「雑感」からは)消える。

そして、月の後半は、大野さん、佐々さんとの接触をきっかけに、定常状態熱力学 (SST) に多くの時間とエネルギーを割くようになる。 果たして SST という現象論的枠組みがありうるか否かについて、一部の読者を混乱に巻き込みつつ、絶望したり、復活したり、悩む日々。 けっきょく、2月の後半 (2/22) に SST が成立する小さなモデルのクラスを見いだすまで(といっても、本質的解決ではないが)、信仰と不信仰の間で、ゆれつづけることになる。

2 月

月初めには大学入試、月の終わりには卒業研究・修士論文の発表会があり、きわめて多忙な月。 定常状態熱力学 (SST) を本気で考えはじめ、いろいろな事を模索している。

3 月

この月の終わりには、何年かぶりで物理学会で講演している。 その少し前に、楽観していた SST 変分原理に困難があることが発覚。 後から見ると、この「危機」によって SST の形式の強さが確認される(理論的に整合した熱力学の存在を要請すると、答はほぼ一意に決まる)こととなった。 (←少なくとも 2001 年 7 月には、そう認識している。)

4 月

「SST の危機」から脱出する方向が見えてくる月。

5 月

この月に、熱流系の SST が、少なくとも 2001 年の間は変わらない形で、完成。 FIO (flux induced osmosis=熱流が生み出す新しい浸透圧)の現象の予言。 (もし本物なら、3 日の記事は歴史的記録だね。) これが本当かどうかは 2001 年の間には決着していない。 論文を書かないまま、FIO や SST の解説を web 日記でやってしまった。

6 月

個人的にきわめて忙しい一ヶ月だったが、月のはじめに京都での非平衡の研究会に出て SST の発表をし、月のおわりには研究室の合宿、と外泊も多い。 「雑感」の方は、なんかとりとめもない。

7 月

夏休み前は、いつもながらバタバタと。 後半は、 8 月 1 日に ibis という情報系の会議で話すため、予稿の作成と講演の準備。

8 月

この月から、細かい仕事の話は茶色の文字で書くという方式を採用。 SST 関連のミクロモデルの考察をはじめている。(ここで考えたことはそのままの形では後にはつづかなかったが。) 後半の「雑感」はけっこうのっていて軽いネタが多く、(そのためか)反響も大きかった。

9 月

数理物理 2001 で平衡と非平衡の熱力学について連続講義をするため、猛烈な勢いで driven lattice gas の展開計算などをしている。 そこに、911 が。 9/18 の記事には、あの Black Tuesday が登場する。 このときから、数理物理 2001 の準備や本番と平行して、この論説を日本語に訳して紹介し、さらには朝日新聞にも抄訳を掲載するという奮闘が、9/26くらいまで生中継で書かれている。 これを契機に、ぼくの時間とエネルギーのごく一部を割いて Pervez Hoodbhoy 氏の書いたものを日本に紹介することがはじまった。

10 月

11 月

12 月

2002 年

1 月

2 月

3 月

4 月

5 月

6 月

7 月

8 月

9 月

10 月

11 月

12 月

例によってばたばたと12月。 数学事典の執筆などであまりに多忙で「雑感」を書き下ろす暇がなく、その日に人に送ったメールの一部をコピペするという新機軸を何回か続けてみる。 後で読むと楽しいかもな(おれだけかも)。

2003 年

1 月

去年は駄目だったから今年はがんばるぞと宣言し、本当にがんばっている年の初め。 主に他人の本の原稿読みから出発し、数年来の懸案だった Hubbard model の強磁性の論文もついいに完成して公表。

2 月

暇がありそうで、実は忙しい2月。 Mac のシステムを OSX に乗り換えたことと、椎名林檎の三枚目のアルバム(CCCD)がでたことが主たる話題か。

3 月


言うまでもないことかもしれませんが、私の書いたページの内容に興味を持って下さった方がご自分のページから私のページのいずれかへリンクして下さる際には、特に私にお断りいただく必要はありません。
田崎晴明
学習院大学理学部物理学教室
田崎晴明ホームページ

hal.tasaki@gakushuin.ac.jp