三浦 謹一郎


みうら きんいちろう
Kin-ichiro Miura

学習院大学理学部化学科教授、生命科学研究所所長

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専門: 生命分子科学

担当講義: 生命分子科学1

住所: 〒171 豊島区目白 1-5-1 学習院大学理学部

電話: 03-3986-0221(内線 6465)

fax: 03-5992-1029(理学部)



学生へ一言

生命体にみられるさまざまな生理作用を理解するためには、生体を構成する物質の働きを探ることが必要である。生体機能にとって最も重要な蛋白質と、蛋白質の情報を担い、その情報の発現、すなわち蛋白質の合成にかかわる核酸(遺伝子DNAとRNA)について、分子あるいは原子レベルで構造と機能を明らかにして行くことが必要である。このような科学の分野は分子生物学、生化学、生物物理学、あるいは最近は構造生物学、細胞生物学などと呼ばれる分野でもある。現在そして将来の生物科学の基礎的な部分である。生命分子科学は、「生命の分子科学」と読んでも「生命分子の科学」と読んでもよいが、上記の分野に相当する領域であり、講義ではこのような領域の基礎が築き上げられてきた過程を見ながら、現在のこういった分野の問題点に触れる。当該分野の基礎を理解し、科学研究の進め方を学んでもらうように講義を計画している。
 研究は理学部付置の生命分子科学研究所で行っているが、テーマは「蛋白質の設計」と「蛋白質の合成機構」の研究である。もう少し具体的にいうと、多くの生理作用で重要な役割を果たすプロテアーゼの調節をしていると考えられるプロテアーゼ・インヒビターの構造と機能、人工的ペプチドによるらせん構造形成とその集合による生物繊維の形成機構、蛋白質合成開始機構などを問題としている。生命体の構成や機能は複雑で精巧であるが、その一部でも基本的な機構を明らかにして行くことが私どもの目標である。

研究テーマ




Last modified: September 27, 1996

学習院大学理学部化学科
三浦謹一郎

Kin-ichiro Miura
Department of Chemistry, Gakushuin Univeristy
Tokyo, Japan

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