沖浦和光著『竹の民俗誌』

 


もくじ

第一章 竹をめぐる思い出

一 竹の民俗と文化

二 アジアは竹の古里―照葉樹林帯と南太平洋の島々―

三 日本文化の原郷を歩く

四 竹にまつわる思い出

第二章 竹の民俗・その起源と歴史

一 日本列島のタケ・ササ類

二 有史以前の竹製品

三 古記録に出てくる竹林―『魏志倭人伝』と『風土記』

第三章 民衆の日常生活と竹器

一 農具・漁具・生活用品・楽器

二 江戸時代の竹の博物誌―『古今要覧稿』をめぐって―

三 竹の神秘的な霊力

第四章 日本神話と先住民族・隼人

一 記紀神話と竹の呪力

二 海幸・山幸説話と先住民族・隼人―ニニギとサクヤヒメ―

三 隼人は南方系海洋民

四 ヤマト王朝・隼人・竹細工

第五章 『竹取物語』の源流考

一 物語の構想と構造

二 かぐや姫伝説の古層と新層

三 竹細工に伝わる貧民致富譚

四 『竹取物語』と南島系の民俗

第六章 竹細工をめぐる<聖>と<賤>

一 竹細工と被差別民―中世から近世へ―

二 竹細工三代の伝統

三 薩摩半島・阿多隼人に残る竹細工

四 サンカと箕作り

五 日本文化の深層へ

主要参考文献

あとがき