SUWA HARUO 通信 7

 アジア文化研究プロジェクトへようこそ。

 現在、中国貴州省東南部の黎平県という土地のホテルの一室でこの通信文を書いています。

7月31日(火)に日本を出発、上海、長沙、懐化を経て、2日(木)からこの地でひらかれた中国トン族稲作と祭祀国際学術研討会に参加しています。

2日は午前中に開会式があり、午後には「試論東亜戯劇的形成」という題で、30分の研究発表をしました。通訳は、同行している学習院大学中国語講師の凌雲鳳さんです。

3日(金)から4日(土)にかけては、肇興というトン族の土地に泊りがけで調査に行きました。食事と酒は口に合うのですが、例によってトイレには閉口しました。しかし、温かい人情と素朴な笑顔には日本人の失ってしまったものがあります。それ以降も、連続して、苗族、他の地のトン族と調査を重ね、今もどって夕食を終えたばかりです。

習俗、信仰、建築、祭礼、舞踊などなど、多くのことを見聞し、新しい発見もありました。ことに今まで知られていなかった来訪神儀礼に出逢えたのは大きな収穫でした。調査の旅はまだ始まったばかりです。成果はまとめて、9月下旬に報告会を開く予定です。

今回はこの辺で。

   8月5日(日)   現地時間 22時25分


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