競技スポーツのための原理・原則
 練習はただ何でもやれば効果が上がるというものではなく、基本原理・原則に基づいて
計画的に行うことで大きな効果を得ることができます。

 
下にそれらの基本原則を挙げます。

「ルーの法則」
体力トレーニングの根本となるべき重要な法則。
1) 体の機能は
適当に使用すれば現状を維持でき、さらに増強させることができる
2) 体機能は
使用しなければ衰える
3) 体の機能は
過度に使用すれば障害をきたす

・・・各スポーツ種目の競技力を向上させるには、体力を全面的に高めるトレーニングのほかに、
その種目にとくに要求される体力要素を高めるための専門的トレーニングが必要です。
 上記「ルーの法則」をさらに発展させたものが、下記の6原則です。
■トレーニングの6原則
①意識性の原則 運動の重要性を理解し、自己の体力や健康の現状に応じた
目標を意識しながらトレーニングを行う。
②全面性の原則 自己の体力や健康の現状を考慮し、必要とされる体力の各
要素をバランスよく全面的に発達させる。
③個別性の原則 個々人のライフスタイル、体力や健康の現状、年齢など個人
差を考慮したトレーニングを行う。
④漸進性の原則 トレーニングを開始する場合は安全第一を心がけ、軽い運動
で体を慣らしてから行う。また、運動負荷は決して無理をせず
徐々に強くする。
⑤反復性の原則 トレーニングを規則的に反復・継続することにより、効果が現れ
るので、トレーニング習慣を生活化できるようにする。
⑥過負荷の原則 運動強度の決定する場合は、日常行っている運動よりやや強い
運動とする。
不昧堂 新修体育大辞典
一橋出版 新編保健体育
学研 中学保健体育
 より抜粋