探求しよう「日本語教室」

研究について

私たちは「生活のための日本語」の教育について研究を重ねてきました。内容に関する研究、方法に関する研究を経て、現在は、日本語教師・日本語指導者の養成及び研修の方法に関する研究を行っています。

このホームページでは、2013年から2016年にかけて実施した研究の成果『研修用マンガ教材 日本語教室をのぞいてみると』を紹介し、この教材及び関連する授業データを用いた研修の可能性を探るべく、現在行っている研修や研究活動について情報を提供していきます。

これまで、在住外国人が地域の日本語教室でどのように日本語を学んでいるのかについては、具体的なデータに基づく検討はあまりなされてきませんでした。そして、指導者育成のための教材、研修方法についての研究もごく限られたものしかありません。そんな中、私たちは具体的データにもとづく議論の重要性を常に念頭におき、授業の実際が反映された研修用教材を作成しました。研修についての議論も、より具体性を持った形で行っていきたいと考えています。

『研修用マンガ教材』に現れているエピソードは、地域の日本語教室に限らず、多くの日本語教育機関で共有できるものです。この教材が、日本語教師の養成・研修の場において様々な方法で活用され、養成・研修の在り方についての議論が進むこと、そして、日本語教師の成長に実質的な寄与が少しでもできることを願っています。

「日本語教室」研究グループ 金田智子

*本ホームページは、JSPS科研費の助成を受け、作成・運営しています(JP24320098、JP17K02862)。

トピックス一覧を見る

2018年8月23日
藤沢市主催日本語ボランティア養成講座(第8回)にて、研修用マンガ教材(第2話)を使用しました(岩田一成)。
2018年8月22日
中国の研修会で、研修用マンガ教材を使用した研修について紹介しました:第6回全国大学日本語教師研修大会(中国安徽省合肥)において、基調講演「日本語教師に求められる資質・能力-日本の動向と今後の課題-」(金田智子)
2018年8月3日
日本語教育の国際研究大会で、研修用マンガ教材、研修の実際について紹介しました。:ICJLE2018日本語教育国際研究大会(イタリア・ヴェネツィア)におけるパネル「日本語教師の成長を促す『方法』について考える-3つのアプローチから-」(浜田麻里・金田智子・宇佐美洋・齋藤ひろみ)での発表「日本語教師の研修における『我が事』感の喚起-研修用マンガ教材の可能性-」(金田智子)
2018年7月18日
川崎市多摩市民館識字学級「多摩にほんごの会」のご協力により、研修用マンガ教材を使った研修を実施しました(金田智子)。
2018年7月14日
にほんごの会企業組合のご協力により、研修用マンガ教材を使った研修を実施しました。