2014/06/26
出題者: 学習院大学 高橋
Quiz #07
以下の問題は、桂さんからアイディアをいただきました。
以下のガウス積分を拡張した公式を導け。
I(a,b):=∫∞−∞dx e−(ax2+bx2)=√πae−2√ab. ただし、以下では、積分と微分の入れ替えは可能とする。
問題 1
変数変換して、以下の式変形を行え。 I(a,b):=1√ae−2√ab∫∞−∞dx e−(x−abx)2.
問題 2
ここで、以下の関数を定義して、積分部分の性質を調べる。 K(a):=∫∞−∞dx e−(x−ax)2. x→a/x という変数変換を行い、K(a) が以下で表せることを示せ。 K(a)=∫∞−∞dx ax2e−(x−ax)2. 以上より、 ∫∞−∞dx (1−ax2)e−(x−ax)2=0 が分かる。
問題 3
ところで、K(a) を a で微分せよ。そして前問の結果を用い、 ddaK(a)=0 を導け。
問題 4
これより、K(a) は a に依らない関数だということが分かる。よって、K(a) は任意の a で計算すれば良いので、a=0 のときの K(0) を用いて K(a) の値を求めよ。
問題 5
以上の結果を用いて、 I(a,b):=∫∞−∞dx e−(ax2+bx2)=√πae−2√ab を導け。