事業全体の計画
本事業は国際的な東アジア学若手研究者の育成を目的として、
以下の5つの柱から構成される。
①東アジア<未来知>研究教育プログラム-海外若手研究者の招聘
本学専任教員2名以上を一グループとして「プログラム」を立ち上げ、
国外に居住する東アジア研究にかかわる若手研究者を招聘し、
学内研究者との学術交流を通じて、その育成をすすめる。
本事業の核となるプログラム。
なお、招聘のフェローシップは
「東アジア学次世代リーダーフェローシップ」と称する。
②「東アジア学」共創研究プロジェクト-若手研究者との共同研究
東アジアに関する様々な問題に対して
既存の学問分野を越えて学際的・国際的な研究をすすめ、
新たな「東アジア学」を学外の若手研究者とともに
共同で創り出すことを目的とする公募型研究プロジェクト。
③東アジア学次世代フォーラム-若手研究者の研究成果報告の場
①で招聘した若手研究者による研究成果発表の講演会。
プログラムによっては複数の研究者による
ワークショップなどの形式をとることもできる。
④戦略枠運営会議-本事業の運営機関
本事業の運営に関する事項を議論する機関。
平成21年度の事業運営のほか、平成22年度の計画立案もおこなう。
この会議でとりまとめられた原案は
東洋文化研究所運営委員会に提出され、審議される。
本会議は東洋文化研究所長を議長とし、
プログラム全体の調整をおこなうプログラムオフィサー(PO)を設置する。
本事業を基盤とした外部の競争的資金への申請の検討をおこなう。
⑤東アジア研究連携オフィス-学外研究者を結ぶハブと事務機構
本事業の拠点および事務機構として
東アジア研究連携オフィスを東洋文化研究所内に設置する。
オフィスにはPD共同研究員・RA・事務アルバイトを配置し、
招聘研究者の受け入れ業務・研究面でのサポートおよび事務業務を担当する。
また、次世代フォーラムの準備・広告なども担当する。
プログラムオフィサーもオフィスの運営を補助する。
現在、東アジアは世界情勢を左右するほどの
大きな影響力を有するようになりました。
しかし、その形成は、
独特な地理・文化・歴史的環境の上に、
欧米型の社会システムや技術を取り入れ、
その経済発展を通して実現してきたものです。
東アジアにはいまだ多くの問題があり、
持続可能な地球世界の構築を阻害しています。
問題解決には、
人文・社会科学の諸分野の
専門的研究とその総合化が不可欠です。
そこで本計画では、
東アジア固有の「伝統知」
西洋文明を受け入れ生成した東アジア独自の「近代知」
この50年来手に入れた「現代知」
を総合して考え、
将来必要な東アジアの「未来知」
を獲得することを目指し、
またそれを共に創る若手の東アジア研究者育成を重視します。
そのため、
「東アジア<未来知>研究教育プログラム」
「東アジア学共創研究プロジェクト」
という二本の柱を設定しています。