「大学HP」の教員紹介に掲載されているエッセイ
     ●文学部で学ぶ人たちへ

 ことばの仕組みは不思議で、美しく、飽きません。ことばは私たちの生活に広く深く関わっているので、いろいろなアプローチの仕方があります。ことばは人間に固有なので、ことばの研究を通して人間の特性を知ることができます。ことばはこころ(精神)/脳で営まれているので、ことばの研究を通してこころ/脳の構成や性質を知ることができるものと期待されます。昨今のことばの研究は自然科学におけるような 厳密な形式モデルを求めているので、ことばの研究を通して科学の思考法や方法論を学ぶことができます。

 そんなことばの研究を英語という言語を手掛かりにして行います。中学や高校で学んだ英文法とはまったく違った英語の仕組みが見えてきます。英語の仕組みを知ることは、英語を読んだり書いたり話したりする時にも役立ちます。もちろん英語学の主要目的はそうした実用・実益にあるのではなく、英語の体系性を明らかにし、ことばの本質を探り、人間の知の構成を知ることです。

                              
                             中島 平三

■Who's nakajima teacher?
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