編集後記
論文集が完成する季節は、常岡ゼミにとって大きな節目を迎える季節と言い換えることができます。4年生はこの論文集を手に大学及びゼミを卒業され、新たな道を歩まれていきますし、3年生はこの論文集を手に、新たにゼミへと加わる仲間たちを受け入れる準備をします。一つの段階が終わり、次の段階へと移り変わってゆく季節に遺されてゆく論文集。それは、その時々のゼミ生がゼミの歴史に刻んだ活動の記録であり、また、生まれ変わってゆくという決意の表れであると言うことができるのではないでしょうか。
編集作業を進めていくにあたり、過去の論文集を何度も参照させていただきましたが、そのたびに、綿々と紡がれているゼミの歴史と先輩方の熱い息吹を感じ取りました。先人の築かれた素晴らしい伝統に恥じぬよう、そして論文の執筆者に失礼のないよう、重責に身の引き締まる思いをしながら作業に取り組みました。同時に、編集にかかわることができたのは、非常に光栄なことであると切に感じております。
この論文集で常岡ゼミの論文集は4冊目を数えます。4年生は興味があるテーマを自由に選んで、3年生は後期に発表したテーマを基にして、それぞれ論文を書いています。自分の気になった事柄について突き詰めて考えていく、そういった態度は何事に関しても必要かつ重要なことでしょう。発表の際の議論で飛び交った種々の意見を踏まえて自分の考えを再度まとめ直すのも、発表時に不十分であった点を補いながら、より理解を深めることができて有益です。思ったこと、やったことをそのままに放置するのではなく、形としてしっかり残していく。まさに、勉強をきっちりやる常岡ゼミの結晶です。
また、論文集を開けば、そこには濃厚で充実したゼミでの日々が鮮やかに甦るではありませんか。常岡ゼミは勉強だけのゼミではありません。合宿、コンパ、社会見学、OBOG会・・・。色々な体験を通じてゼミ生は親睦を深め合い、そして普通の大学生活では味わうことのできない様々なことを吸収することができました。ここまで内容に富んだゼミは、他にはありません。将来、私たちがこの論文集を開けばいつでも、ゼミでの思い出が色褪せずに私たちを迎えてくれるはずです。
ゼミに在籍するのは2年間。この2年間というのは長い人生から見ればほんの一瞬のことかもしれませんが、しかし、その濃縮度は他と比べようもありません。互いに刺激を与え合い、切磋琢磨する日々を過ごした、そして替えがたい多くの実りを共に分けあうことができた先輩たち、同輩たちはかけがえのない存在です。
そして、この良好なゼミの環境は、厳しくそれでいて温かい常岡先生のご指導によるものです。陰に陽に私たちを見守ってくださった常岡先生のご尽力をなくしては語ることができません。厚く御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
常岡ゼミは、まだまだ成長することができます。そのためには、今後も各自が自己の向上に努め、持てる力を存分に発揮して、ゼミの発展に寄与できるよう励んでいくことが必要です。この論文集がその一助となることを編者は願っております。
平成15年3月 編者 記