大学院人文科学研究科 : 専攻紹介

大学院人文科学研究科は、哲学専攻・美術史学専攻・史学専攻・日本語日本文学専攻・英語英米文学専攻・ドイツ語ドイツ文学専攻・フランス文学専攻・心理学専攻・臨床心理学専攻・教育学専攻・アーカイブズ学専攻・身体表象文化学専攻の12専攻があり、それぞれ博士前期課程・博士後期課程から成っています。

哲学専攻

学・思想史

哲学専攻では、西洋および日本の哲学・思想史に関して、専門的な研究と教育を行っています。原典を忠実かつ精確に読む基本的作業を重視し、その上で各人が独自の観点から堅実で刺激的な研究成果を生み出すことを私たちは求めます。これは学習院大学の哲学専攻の伝統であり、これこそが創造的な哲学研究を可能にすると考えます。

美術史学専攻

日本美術史 
西洋美術史

本専攻では、日本東洋美術および西洋美術を対象とする美術史学を専攻領域として、専門的な研究と教育を行い、「専門的知識・見識を生かして美術(史)と人々を仲介する人材」の養成をめざしています。学生は学部レベルで培った知識や関心を土台として、教授陣の細やかな指導のもとに、さらに自身の研究を深めることができ、同時に、専攻内の多様な研究活動に接して、広い視野を養うことができます。特に日本東洋美術史の領域では、自国におけるこの分野のエキスパートをめざす諸外国の留学生も学んでおり、国際性に富む環境となっています。

史学専攻

日本史 
東洋史 
西洋史

史学専攻では、日本史・東洋史・西洋史の各分野における各自の専門について、専門にあった指導教員のもとで、学部卒業段階よりも一層進んだ専門的な歴史研究の手法を身に着けていくための教育を行っています。ここでは史料を深く読み込むトレーニング、歴史的見地を広げるための学び、個人研究の発表に関する討議などが各演習や特殊研究といった授業で繰り広げられています。日本史・東洋史・西洋史が同居する環境で、院生たちは他分野の教員や院生たちと議論する刺激的な機会を楽しみながら、切磋琢磨して研究活動に従事しています。

日本語
日本文学専攻

日本文学 
日本語学 
日本語教育

古代から現代に至る長い歴史を持った日本の言語・文学・文化、および日本語教育に関する高度な研究を行ないます。いずれの分野も、前期課程では各自がそれぞれの関心を専門的に深めて修士号を取得することを目標とし、後期課程では、学外の公的学会での発表や論文掲載を行ない、博士号を取得することを目標としています。

英語
英米文学専攻

イギリス文学 
アメリカ文学 
英語学

本専攻が目指すものは新たな「英語英米文学」の創造です。本専攻は「イギリス文学」「アメリカ文学」「英語学」という伝統的な英文学の研究分野はもちろんのこと、アイルランド文学や社会史としての英米文学、アメリカ都市論や女性史、理論言語学、認知言語学、外国語としての英語教育など、従来の枠組みから外れる研究対象にも果敢に取り組んでいます。英語あるいは英語圏の文学を学部教育よりも深く研究してみたいと思う方であれば、本専攻はすべて受け入れ可能です。

ドイツ語
ドイツ文学専攻

ドイツ文学 
ドイツ語学

最新の研究動向を積極的に取り入れ、ドイツ語圏の文学・言語学研究はもちろん、文学や言語をさらに大きな視点から一つの文化現象として捉えた「文化研究」を行う場を提供しています。文学・文化研究では、狭い意味での文学テクストにとどまらず、さまざまな文化現象を社会文化史、メディア論、ジェンダー論、近年の文化理論などの観点から研究することが可能です。言語学の分野では、歴史言語学、統語論、造語論、意味論などはもちろん、語用論、テクスト言語学、認知言語学、社会言語学、メディア言語学といった領域に対しても、幅広く研究できる指導体制が整っています。

フランス文学専攻

フランス文学 
フランス語学

1957年の創設以来、本専攻では伝統的に、現在の「フランス語圏文化学科」と同様、フランス語圏の多岐にわたる文化的事象(文学、思想、言語、演劇等)を研究対象とすることが可能である。また、本専攻には約8万冊の蔵書、4000本以上の映像資料がある他、フランスの主要新聞および40種類以上のフランスの雑誌(研究誌、時事・社会的雑誌)を定期購読しており、内外の過去から現在にいたるまでの研究動向を常に意識したきめ細かい指導がなされている。

心理学専攻

心理学

心理学専攻では、各自の研究関心とテーマを尊重しながら、研究の実施と論文執筆の能力・スキルを習得することを目標とします。認知心理学、社 会心理学、発達心理学および教育心理学を専門とする教員がおり、研究指導は複数の教員による委員会体制でなされています。後期課程に進学し博 士号を取得して研究者を志す人への指導はもちろんのこと、前期課程を修了して企業や公共機関で心理学の知見を社会に還元するために必要な指導 を行っています。

臨床心理学専攻

臨床心理学

臨床心理士養成を軸とし公認心理師受験資格に対応した充実のカリキュラムにより、確かな心理臨床力を、多様な社会の現場において活用できる主体性を持つ心理専門職の育成を目指します。心理臨床家としてのスタートを手厚い個人スーパーヴィジョンにより支えるとともに、教員全員が参加するグループスーパーヴィジョンとして機能するケースカンファレンスは、院生一人一人の臨床の知を広げ、深める刺激に満ちたものになっています。博士前期課程における心理臨床技能の習得と心理臨床学研究を深化する場として博士後期課程での指導体制も充実しています。

教育学専攻

教育学

本専攻は、博士前期課程において、高度な専門性を備えた初等・中等学校の教員の養成、および現職教育を目的とし、博士後期課程では、大学において教員教育を担う研究者、および教育行政において教員政策と学校政策を担う高度な専門家を養成することを目的としています。そのため、本専攻の講義は、第一線で活躍する教授と講師陣が行い、教育研究、教科教育、環境教育、ボランティア教育の最先端の知識と見識を身に付けることができます。

アーカイブズ学
専攻

アーカイブズ学 
【博士前期課程15名、博士後期課程3名】

「アーカイブズ学」の研究教育を行う日本で初めての大学院課程として2008年に開設。記録/アーカイブズへの最大限のアクセスを保証する専門職・アーキビスト、ないし、アーカイブズ学研究教育者の育成を目指す。社会人に配慮した夜間・土曜日中心の授業を開講。

身体表象文化学
専攻

表象文化学 
演劇学 
マンガ・アニメーション学

全国の各大学大学院にはさまざまな専攻課程があります。しかし、20世紀後半から、従来の個別化した専攻では十分に扱いきれない学問の領域が明らかになってきました。それを私たちは「身体表象文化」と名づけ、2008年度より舞台芸術、マンガ・アニメーション芸術、映像芸術、ジェンダー研究、表象文化史を横断的に研究する専攻課程を開設しました。すでに10年以上経過していますが、なお新たな領域を開拓しています。

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)、教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)及び入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)について

3つのポリシー(DP・CP・AP)