情報処理I(総:情報数理解析入門1・B)

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
海保 英孝 講師 2 2〜4 第1学期 2

初回の授業時に「情報数理解析入門1」のA〜Eの中から希望をとり、抽選を行なう。
第1希望のクラスに出席すること。

授業の目的・内容

この授業の目的は、社会のさまざまなデータを分析するための具体的な手法を実践的に学ぶことにあります。データの収集・整理・統計的解析、そして分析結果をまとめてレポートを書くまでの一連の作業を、EXCELを使いながら実習していきます。
実習で用いるデータはすべて現実のデータです。たとえば、アンケート(約360件)・中古車情報(約6000件)・中古マンション情報(約2000件)・賃貸住宅情報(約3000件)・事業所郵便番号(約40000件)などです。大容量の現実のデータを扱うとき、どのような問題が発生しそれにどのように対処すべきか、データを分析することでどのような新しい事実が発見されるかといったことを学習していきます。

授業計画

イントロダクション
EXCELの基本復習(データ入力・セル書式・四則演算・グラフ作成)/演習クイズ
横断面データの分析(構成比と特化係数の計算)/演習クイズ
時系列データの分析(伸び率と増加寄与度の計算)/演習クイズ
第1回確認テスト
検索・行列の関数(VLOOKUP関数によるリスト作成)/演習クイズ
統計関数の利用(平均・中央値・範囲・分散・標準偏差)/演習クイズ
ピボット・テーブルによる集計(1)/演習クイズ
ピボット・テーブルによる集計(2)/演習クイズ
10第2回確認テスト
11予 備
12まとめ

この授業はパソコンを使った実習中心の授業です。毎回、データの分析手法をひとつずつ解説したうえで実習を行っていきます。データの分析手法といっても微分・積分の知識が必要な難しいものではありませんが、授業時間以外に予習復習をする必要はあります。

授業方法

毎回、講義を40〜50分程度行った後に実習を行います。実習時間は、実際に問題を与えて解いてもらう、という形式(演習クイズ)をとります。演習クイズの前半は独習、後半はインストラクターへの質問を可能とします。演習クイズの成果は提出してもらい、成績評価の対象とします。

成績評価の方法

成績は、演習クイズ・確認テスト・レポートから厳密に評価します。確認テストは2回実施、レポートは7回実施します。レポートは授業内容に関連した内容について自分でデータを用意して分析してくるものです。成績評価の対象は次の3つの条件をすべて満たした諸君のみです:(1)演習クイズを5回以上受験、(2)確認テストを1回以上受験し基準点以上の得点をクリア、(3)すべてのレポートを期限内に提出していること。当然のことながら、演習クイズをすべて受験しただけでは不十分であり、レポートの出来が悪い場合は再提出を求めますので、とりあえず適当に出席すればよいという授業ではありません。途中段階で、学習状況の悪い諸君には履修放棄勧告を行います。ちなみに、この科目の単位取得率(単位合格者数/履修登録者数)は約40%です。

教科書

特定の教科書は用いず、オリジナルの講義資料を用います。講義資料は状況によって実費頒布する場合もありますので予めご了承ください。講義で使うデータはすべて担当教員の共用Sドライブ・フォルダ内に置きますので自由に使ってください。

参考文献

参考文献に関しては授業時間中に適宜紹介します。