情報数理解析入門2・B

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
都留 信行 講師 2   第2学期 2

授業の目的・内容

この授業の目的は、社会のさまざまな現象を分析するための具体的な手法を実践的に学ぶことにあります。データの収集・整理・統計的解析、そして分析結果をまとめてレポートを書くまでの一連の作業を、統計専門ソフトのSPSSやOfficeツールを使いながら実習していきます。
実習で用いるデータは、すべて現実にある大容量のデータです。実際にデータを扱うとき、どのような問題が発生し、それにどのように対処すべきか、データを分析することでどのような新しい事実が発見されるか、といったことを学習していきます。

授業計画

イントロダクション
SPSSの基本操作と基本統計量
SPSSでのデータの扱い方1(データの収集とデータ変換)
SPSSでのデータの扱い方2(欠損値処理、グラフの描き方)
回帰分析1(単回帰分析:相関係数)
回帰分析2(重回帰分析:3つ以上の変量間の因果関係を知る)
第1回確認テスト
因子分析1(因子分析の意味、共通性、因子負荷量、因子得点の相互関係の解説)
因子分析2(結果の解釈、アンケートの分析)
10因子分析と主成分分析
11第2回確認テスト
12まとめ

この授業はパソコンを使った実習中心の授業であり、データの分析手法をひとつずつ解説したうえで実習を行っていきます。そのため、データの分析手法といっても、高度な数学的知識は前提としていません。ただし、毎回、演習問題を課すので、それを着実にこなすとともに、復習をきちんとこなす努力が必要となります。

授業方法

授業は、まず前回の復習と講義をしてから実習を行います。実習時間は、その都度与えられた課題を実際に解いてもらう、という形式(演習クイズ)をとります。

成績評価の方法

成績は、演習クイズ・確認テスト・レポートから厳密に評価します。確認テストは2回実施、レポートは6回実施します。確認テストは、授業で行った分析手法の技能的な部分を習得しているかみるもので、復習を着実に行っていないと解けません。また、レポートは、授業内容に関連した内容について自分でデータを用意して分析するものです。
なお、上記の3つの条件をすべて満たした者のみを成績評価の対象とします。つまり、演習クイズを全て受験しただけ、確認テストやレポートを提出しただけでは不十分となります。また、レポートの出来が悪い場合は再提出を求めますので、とりあえず適当に出席すればよいという授業ではありません。

教科書

特定の教科書は用いず、オリジナルの講義資料を用います。講義で使うデータはすべて担当教員の共用Sドライブ・フォルダ内に置きますので自由に使ってください。ただし、授業状況によっては、講義資料を実費頒布する場合もありますので予めご了承ください。

参考文献

参考文献に関しては授業時間中に適宜紹介します。