英語R(上級)法IIG

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
宇貫  亮 講師 2   通年 2

授業の目的・内容

この授業では、テロリズム、宗教と政治、差別や偏見、貧富の格差、グローバリゼーションと多文化主義、人権侵害、検閲と情報操作など、現在世界的に問題となっているさまざまな事柄を扱ったテキストを、丹念に読んでいく。
丹念に読むのは、相手の伝えようとすることを的確に理解し、自分の伝えたいことを的確に伝えるための土台作りである。「速読」や「意訳」という言葉を勘違いして、わからないところをそのままにし、わかる範囲の言葉だけつないでいいかげんに読んでいるだけでは、わからないことやいいかげんな思い込みが蓄積していくだけで、何も身につかない。それでは、「読む」ことだけでなく「書く」ことにも「聴く」ことにも「話す」ことにも役に立たない。正確さを心がけることは、はじめは時間がかかり面倒かもしれないが、それで文法や語彙がしっかり身につけば、より早くより正確に理解や表現が出来るようになるはずである。
また、単に訳せるだけでは「読解」したことにはならないので、きちんとトピックにも関心を払い、内容をきちんと理解して、自分なりに考えるところまでを目標とする。

授業計画

ガイダンス
Chapter 1 "Too Many People? Or Too Few?―世界が抱えている問題、その鍵は人口にある”(1)
Chapter 1 "Too Many People? Or Too Few?―世界が抱えている問題、その鍵は人口にある”(2)
Chapter 2 "A Relative Problem―豊かさと貧しさの意味”(1)
Chapter 2 "A Relative Problem―豊かさと貧しさの意味”(2)
Chapter 2 "A Relative Problem―豊かさと貧しさの意味”(3)
Chapter 3 "Terrorists or Freedom Fighters?―テロリストの正義”(1)
Chapter 3 "Terrorists or Freedom Fighters?―テロリストの正義”(2)
Chapter 3 "Terrorists or Freedom Fighters?―テロリストの正義”(3)
10Chapter 4 "Fighting in the Name of God―宗教と政治”(1)
11Chapter 4 "Fighting in the Name of God―宗教と政治”(2)
12Chapter 4 "Fighting in the Name of God―宗教と政治”(3)
13Chapter 5 "Judging People the Wrong Way―差別・偏見・先入観”(1)
14Chapter 5 "Judging People the Wrong Way―差別・偏見・先入観”(2)
15Chapter 7 "An All-American Planet―異文化理解?それとも文化的侵略?”(1)
16Chapter 7 "An All-American Planet―異文化理解?それとも文化的侵略?”(2)
17Chapter 8 "The Enemy of Everybody―戦争をなくすために”(1)
18Chapter 8 "The Enemy of Everybody―戦争をなくすために”(2)
19Chapter 10 "The Battle of the Sexes―女性たちが自らを変えるには”(1)
20Chapter 10 "The Battle of the Sexes―女性たちが自らを変えるには”(2)
21Chapter 12 "When Conservation Isn't Enough―節約がどれほど有効か”(1)
22Chapter 12 "When Conservation Isn't Enough―節約がどれほど有効か”(2)
23Chapter 13 "The Fight for Rights―知られざる人権侵害”(1)
24Chapter 13 "The Fight for Rights―知られざる人権侵害”(2)
25Chapter 14 "The Issue You Seldom See―今も行われている検閲、情報操作”(1)
26Chapter 14 "The Issue You Seldom See―今も行われている検閲、情報操作”(2)
27Chapter 15 "Problems that Know No Borders―国境を越えて”(1)
28Chapter 15 "Problems that Know No Borders―国境を越えて”(2)

上記の計画はあくまでも参考程度のものであって、このとおりに進むとは限らない。第1学期は原則として1章につき3回、第2学期は1章につき2回のペースとなっているのは、はじめのうちは重要な文法事項などを確認しながら必要とあれば詳細な説明を加えつつ進めるつもりだからである。しかし、同じ事柄について詳細な説明を繰り返すつもりはないので、学生は授業でやったことをしっかり踏まえて授業に臨むことが求められる。

授業方法

文法事項や文章の論理構成などに常に気をつけて、文章を正確に読む。だが、単に訳せればよいというわけではなく、抽象的な話でもわかりやすく具体的に説明できることを求め、内容をきちんと把握する練習をする。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験)、第2学期(学年末試験)
学期末・学年末試験の平均点を基準とし、授業での発表等平常点を考慮して総合的に評価する。

教科書

Peter Weld, The World Ahead, 金星堂, 2003