●※ドイツ文学演習
―ニーチェのアフォリズムについて―
担 当 者 |
単 位 数 |
配当年次 |
学 期 |
曜 日 |
時 限 |
宮下 茂 教授 |
4 |
3~4 |
通年 |
土 |
2 |

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現代の流動的世界には人間の社会、文化、言語表現などにおいて多元的、脱中心的な現れが頻出します。そしてここにはやはりこの脱コード化の挑戦行為がどうしても再コード化され、制度化されてしまう文脈が見えてきます。しかしニーチェのテクストは、この高度情報化社会にあっても、こうした呪縛から絶えず脱出し、ずらしつづけていく動的媒体装置、境域におけるそのラディカルな戦略的装置として異彩を放ちつづけていると言えます。授業ではこうしたテクスト状況の現れと言える表現形式:アフォリズムからなるテクスト
悦ばしき知識
をとりあげ、現代思想家デリダ、リオタール、ドゥールズのニーチェ理解を基点として考察します。

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邦訳を中心にしていきます。ドイツ語中級の力があれば授業に参加できます。

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授業での読解力、発言そして課題のレポートを評価の対象とします。

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フリードリヒ・ニーチェ『悦ばしき知識』ちくま学芸文庫
原文に関する資料はプリントにて配布。