●一般経済史(法学部)
担 当 者 |
単 位 数 |
配当年次 |
学 期 |
曜 日 |
時 限 |
飯田 隆 講師 |
4 |
1〜4 |
通年 |
木 |
4 |

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15、16世紀以来の資本主義経済の発達は、基軸産業の生成、発展、転換を伴いつつ、経済上の覇権国の交代を遂げながら展開してきた。基軸産業を主体とする産業の発展が各国民経済のあり方や企業経営の諸相にどのように関わってきたかを教授することが本講義の目的である。そこで、19世紀の資本主義経済システムにおいて経済大国として君臨したイギリスと19世紀後半に資本主義経済システムを初めて導入しながらも、その百年後には経済大国に成り上がった日本におけるそれぞれの産業発展や企業経営の状況を概観し、日英両国の経済過程を比較することで経済発展の一般的傾向を探っていきたい。

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1 | 市場経済システムの仕組み |
2 | 19世紀イギリスの経済発展 |
3 | ・19世紀前半における産業と金融 |
4 | ・19世紀後半における帝国主義的拡張 |
5 | ・19世紀末の英米独における大企業の成立 |
6 | 20世紀資本主義における日本経済の発展 |
7 | ・日本における工業化 |
8 | ・戦間期の日英経済 |
9 | ・戦後の高度成長 |
10 | ・ドル危機・石油危機後の日英経済 |

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第1学期では下記の書物を参考書に指定するが、講義において直接利用することは少ない。受講生には、聴講前に参考書の指定された箇所を読んでおくことが期待される。講義の進行にあたっては、講義用プリントを配付し、それに従って教授する。

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第1学期(学期末試験)、第2学期(学年末試験)
学期末・学年末の2回の論述試験により成績評価を行う。1回しか試験を受けなくても答案内容が水準に達していれば単位を取得できる。論述試験なので日本語の作文能力も評価の対象となる。

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湯澤威編『イギリス経済史』有斐閣、1996年