1 | 日本経営史の講義概要の紹介 (必要な知識・必要な心構えの説明。比較経営史への試みの紹介) |
2 | 19世紀における産業・技術の発達
キーワードは、財の種類と経済発展(公共財・私的財・重要産業と担った企業)
19世紀の経済システムのうち、動力は蒸気機関、燃料は石炭、輸送は鉄道、生産システムは工場制機械工業であった。このシステムが当時、どのような影響をもたらしたか。また現在どう変化したのか。 |
3 | インフラストラクチャーの整備(金融制度)
現在同様、明治維新以降、政府の最大の課題は、金融制度の整備であった。この整備の過程を考察する。
財閥系銀行、非財閥系大銀行、地方銀行、長期信用銀行、特殊銀行などの様々な金融機関の登場と役割について考察する。
一体誰が、このような銀行を設立したのか。そして、日本全国レベルで、銀行はどれだけ設立されたのか。
当時の、最大にして、みんなが設立した最大の業種は銀行業。銀行業は美味しい業種であった。 |
4 | インフラストラクチャーの整備(鉄道と道路)
明治期以降、輸送機関、輸送方法にはどのようなものがあったのか。江戸時代、一体、様々な商品はどのようにして運ばれていたのか。
海運から内陸へ。内陸でも人が運んだり、大八車で運んだり、牛馬を使ったり、自転車の時代が来たり、そして鉄道の発達。
鉄道の発達で、何が変化したのであろうか。 |
5 | インフラストラクチャーの整備(造船と海運)
海外との取引で必要なのは、外国為替銀行(横浜正金銀行)、総合商社(物産・商事)、そして海運業(日本郵船、大阪商船)と造船(三菱長崎造船、川崎造船)
政府は、これら海運業と造船業の育成に援助したのだろうか。どんな援助をしたのだろうか、
これら企業は、財閥系? それとも独立系?
鉄鋼で出来た船は、国産?それとも輸入船? |
6 | インフラストラクチャーの整備(鉄鋼)
第2次大戦後、2000年までわが国最大の産業であった鉄鋼業の発展を考察
政府、財閥、非財閥の誰が鉄鋼企業を設立したのか
原料と技術はどうのようにして入手したのか
政府はどんな援助をしたのか
現在、これらの企業は存続しているのか |
7 | インフラストラクチャーの整備(教育制度)
各国経済力の潜在的力量を図る尺度はあるのか?
学歴・教育年数が1つの尺度になる。しかし中身はどうか?
現在と比較して、教育の幅、選択の幅はあったのか。
財閥系企業はエリートが好きだった?
給料の面で学校間格差はあったか? |
8 | 民間企業の進出(財閥系企業)
財閥の定義=財閥とは何か。
財閥の形成=どのようにして資金を蓄積したか
財閥の活動範囲
財閥のコーポレイトガバナンス
財閥系企業の成長メカニズム |
9 | 商社の活動
現在は、商社再編の時代。では戦前期の商社活動はどうであったか。
に本訴商社のルーツは、総合商社、綿商社、機械商社、金属商社
企業集団と総合商社
商社の成長メカニズム(コミッション取引と見込み取引)
繊維産業での、商社の機能。 |
10 | 民間企業の進出(綿紡績産業)
綿紡績企業の失敗と成功
大阪紡績(東洋紡)の成功とそのメカニズム
株主と経営者(彼らは商人? 地主? 財閥?)
成長戦略は何か |
11 | 民間企業の進出(石油産業)
地方では、どのような企業が勃興していたか
誰が会社を作り、経営者のなったか
鉄道の整備によって、事業はどう変化したか。 |
12 | 経営者と労働者(機械工業・鉱山業・綿紡績業・製糸業)
労働者は、どんな生活をしていたか
明治期にホームレスはいたのか
賃金は、何で決まったのか
賃金は、上昇したのか
親方請負制度とは何か
等級賃金制とは何か |
13 | 近代産業の興隆(化学工業)
20世紀は近代産業が生まれた世紀である
化学の時代の登場(ドイツ・イギリス・アメリカ)
アンモニア(火薬・肥料)ソーダ(洗濯・人絹) 染料(ファインケミカルの誕生)
新興コンツェルンの登場(日窒・日曹・理研)
旧財閥の参入
アンモニア(肥料)を通じて細かく分析 |
14 | 近代産業の興隆(自動車工業)
近代産業の登場(内燃機)石炭から石油の時代
自動車の輸入と国産化
軍用自動車補助法と民間自動車企業の誕生
アメリカ自動車の輸入
国産化に向かって |
15 | 戦時経済期の意義(産業政策・資金調達・コーポレイトガバナンスの変化)
商工省−統制会−企業、組織の整備
通産省−業界団体−企業の原型
資金調達の変容
メインバンク制の成立
経営者=生産責任者体制 |
16 | 戦後復興期の意義(財閥解体・企業集団の形成・競争寡占の創出)
財閥解体と企業集団の形成(融資系列と株式持ち合い)
財閥解体と総合商社解体
ワンセット主義の登場(成長産業の囲い込み)
銀行の融資競争 |
17 | 高度成長のメカニズム(早い参入・労使関係・シェア競争)
高度成長期のメカニズム
消費財産業の成長と輸出促進
メーカーのシェア競争(早い参入とトップシェア)
労働者の疑似「ストックオプション」 |
18 | 繊維産業復活と成長
戦後の売上高ランキング推移
綿紡績・化繊の復活
合成繊維登場と普及
ファッションビジネスの登場 |
19 | 鉄鋼産業の復活と成長
日本製鉄の分割(八幡・富士)
銑鋼一貫メーカーの成立
後発企業の進出
LD転炉の導入 |
20 | 石油化学産業の成長
旧陸海軍燃料廠の払い下げ
旧財閥系と石油精製企業
合成繊維と石油化学
プラスチックと石油化 |
21 | 自動車産業の成長
自動車企業のルーツ
四輪メーカーの乗用車生産
航空機・三輪・二輪メーカーの参入
部品メーカーとの関係 |
22 | 家電産業の成長
ラジオの普及
白物の普及(洗濯機・冷蔵庫)
三種の神器
重電メーカーと弱電メーカー |
23 | 流通業の整備
日本の特徴(問屋機能)
デパートと小売店
商店街・アーケード・集積効果
スーパーの誕生
テレビの普及と広告(流行の同時性) |
24 | アメリカナイゼーションの光と影
アメリカからの技術輸入
アメリカ文化の導入
アメリカに追いつけ、そして追い越せ
英語のギャップ |