3・4年ゼミナールA
  ニューヨークと小説

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
寺門 泰彦 教授 4 3〜4 通年 2

授業の目的・内容

メトロポリス・ニューヨークと作家たちの美意識との出会いの種々相をできるだけ立体的にとらえてみたい。その古典的なケースとしてO・ヘンリーとF・スコット・フィッツジェラルドを検証し、最後にその後の作家たちを考えてみる。

授業計画

Introduction: Walt Whitman, Hart Crane, etc.
O. Henryのニューヨークを背景にした短編小説を1〜2編ずつ読んでいく。
同上
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14The Great Gatsbyを都市論的に考察する。
15同上
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19John Dos Passosのニューヨーク
20J.D. SalingerとJohn Updikeのニューヨーク
21James Baldwinのニューヨーク
22Alfred Kazinのニューヨーク
23Saul Bellowのニューヨーク
24Bernard Malamudのニューヨーク
25I.B. Singerのニューヨーク
26Paul Austerのニューヨーク
279.11以後のニューヨーク

授業方法

毎回学生が研究成果を発表するという形式で授業を進めていく。

成績評価の方法

平常点と学年末のレポートによって評価する。ゼミナールに積極的に参加しているという姿勢がまず問われる。当然のことながら出席することが何より重要である。

教科書

O.Henry, 100 Selected Stories, (Wordsworth Classics) Wordsworth, 1995
F. Scott. Fitzgerald, The Great Gatsby, Penguin Books

参考文献

Gerald Langford, Alias O.Henry: a Biography (絶版), Macmillan, 1957
Arthur W. Page & Nicholas Vachel Lindsay, The Amazing Genius of O. Henry, Lightning Source, 2001
Peggy Cervantes, O.Henry: William Sidney Porter, Eakin Pbns, 2004/4/1
A・ターンブル 永岡定夫・坪井清彦訳完訳フィッツジェラルド伝こびあん書房1988
F.L.アレン 藤久ミネ訳オンリー・イェスタデイ研究社1975
ニューヨークに関する様々な文献、旅行案内書や地図が必要である。とりわけ猿谷要『ニューヨーク』(世界の都市の物語文藝春秋社、1992)は欠かせない。Andrew White, Time Out Book of New York (Time Out Group Ltd, 2000)なども面白い。

その他

O. Henryは米国でも日本でも昔から絶大な人気を博している作家であるにもかかわらず、研究書は皆無に近く、しかも入手困難であった。最近そのような事情に変化の兆しが見えてきたのは嬉しいことである。Fitzgeraldの参考文献は数限りなくあるので、紹介するまでもあるまい。