英米文学演習
  現代イギリス小説を読む

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
丹治 竜郎 講師 4 2〜4 通年 2

授業の目的・内容

伝記作者としても知られる1905年生まれのイギリスの小説家Elizabeth Jenkinsが1954年に発表した傑作 The Tortoise and the Hare を一年かけて読みます。どこにでもいるような平凡な女性が直面する人生の危機を繊細な筆致で描いた小説で、イギリス文学史上の隠された至宝とも呼べる静かなる感動作です。タイトルを日本語に直せば『カメとウサギ』となりますが、そこには愛という競争では早い者や美しい者が勝つとはかぎらないという意味が含まれています。

授業計画

作者Elizabeth Jenkinsの紹介および冒頭部の詳細な読解
第1章の読解
第2章の読解
第3章の読解
第4章の読解
第5章の読解
第6章の読解
第7章の読解
10第8章の読解
11第9章の読解
12第10章の読解
13第11章の読解
14第12章の読解
15第13章の読解
16第14章の読解
17第15章の読解
18第16章の読解
19第17章の読解
20第18章の読解
21第19章の読解
22第20章の読解
23第21章の読解
24The Tortoise and the Hareという作品全体についての解釈
25予備日

授業方法

毎回、発表者にあらかじめ割り当てた箇所(1頁ほど)を日本語に直してもらったあとで、必要な部分について解説を加えるという形で授業を進めます。発表者には、割り当てられた箇所をきちんと辞書を引きながら読み、日本語訳をノートに書いてくることを望みます。こちらで適宜プロットの要約も交える予定です。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験)
授業への参加度、発表内容、学年末試験の成績を総合して評価する。

教科書

Elizabeth Jenkins, The Tortoise and the Hare, Virago, 1954