仏文学演習D
  精神分析と現代思想

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
大西雅一郎 講師 4 3〜4 通年 2

授業の目的・内容

人はなぜ笑うのか、何を笑うのか、笑っているときにいったい「誰が」本当に笑っているのか? ジャック・デリダとの微妙な近さの中でフロイトとニーチェを研究してきたサラ・コフマンのテクストを読みます。そこでは『機知とその無意識との関係』におけるフロイトの両義的な身振り、フロイトが言っていることと行っていることとのズレが余すところなく読み解かれ、無意識についての決定的理論であろうとする精神分析学の父を自認する人物の無意識の欲望もまた暴かれていきます。

授業計画

精神分析についての導入的説明1
精神分析についての導入的説明2
精神分析についての導入的説明3
サラ・コフマン『人はなぜ笑うのか?』第1章「火刑判決式」その1
〃                 第1章「火刑判決式」その2
〃                 第1章「火刑判決式」その3
〃                 第1章「火刑判決式」その4
〃                 第1章「火刑判決式」その5
〃                 第2章「翻訳者−裏切り者」その1
10〃                 第2章「翻訳者−裏切り者」その2
11〃                 第2章「翻訳者−裏切り者」その3
12〃                 第2章「翻訳者−裏切り者」その4
13〃                 第3章「三人の泥棒」その1
14〃                 第3章「三人の泥棒」その2
15〃                 第3章「三人の泥棒」その3
16〃                 第3章「三人の泥棒」その4
17〃                 第3章「三人の泥棒」その5
18〃                 第3章「三人の泥棒」その6
19〃                 第4章「人は何を笑うのか?」その1
20〃                 第4章「人は何を笑うのか?」その2
21〃                 第4章「人は何を笑うのか?」その3
22〃                 第4章「人は何を笑うのか?」その4
23フロイトとユダヤ性その1
24フロイトとユダヤ性その2
25フロイトとシェークスピアその1
26フロイトとシェークスピアその2
27フロイトとルネッサンス芸術
28フロイトとギリシア悲劇

原則として、教科書に沿って進めますが、付随的な説明を補足しながら行うので、話の内容が若干前後することもあると思います。

授業方法

基本的には教員が説明を行っていきます。教科書については学生に該当部分の簡単な要約を作成してもらいます。

成績評価の方法

1)出席、2)何回か教科書の要約を作成してもらいます、3)質問・疑問などの積極的な発言を重視します。

教科書

サラ・コフマン人はなぜ笑うのか?第1版、人文書院1998

参考文献

フロイトフロイト著作集4人文書院