位相数学I
  一般位相空間論

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
片瀬  潔 教授 4 3〜4 通年 2

授業の目的・内容

2年次の科目『集合と位相』の延長として、一般位相空間論を講義する。内容は数学のほとんどすべての分野の基礎をなすものだが、その知識を修得すると共に、抽象的に考える訓練をも目的とする。

授業計画

位相空間:位相、開集合、基底、閉集合
近傍、近傍系、基本近傍系
内部、閉包
連続写像:連続写像
開写像、同位相写像
導入位相、相対位相
直積位相
商位相
10連結性とコンパクト性:連結性
11
12弧状連結性、局所連結性
13コンパクト性
14
15
16コンパクト距離空間
17
18完備距離空間
19
20分離性:ハウスドルフ空間
21正則空間、正規空間
22正規空間
23
24分離性へ影響を与える性質:局所コンパクト性、1点コンパクト化
25パラコンパクト性
26第2可算公理
27関数空間への応用:コンパクト開位相、適性写像

2年次の科目「集合と位相」での距離空間に対する知識を仮定して講義を進める。なお、時間配分が「授業計画」通りには行かないであろう。講義内容がおよそこのようなものだという程度に考えて欲しい。

授業方法

内容の区切りの良い所で小テストをして理解の程度を把握したい。
また、それを成績評価にも反映させたいと思う。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験)、第2学期(学年末試験)
学期末と学年末試験の平均(100点満点)をα、小テストの得点総和を100点満点でβとするとき、[α+(100−α)×β/100]=[α+β−αβ/100]を評価点とするか?(普段、講義を良く理解し、βを大きくしていると有利。仮にβ=0であっても普通の評価と同じである。)

教科書

指定しない.

参考文献

内田伏一集合と位相裳華房
上記の本は内容、レベル等ちょうど良いと思うが、講義と本とは構成、表現において違いがあることを特に注意しておく.

その他

講義に関する質問、要望などは e-mail: kiyoshi.katase@gakushuin.ac.jp でしてもらうのが望ましいが、直接研究室に来られても可能なかぎり応じます。