美学美術史特殊研究
  17世紀オランダ美術史

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
小林 頼子 講師 4 D/M 通年 2

授業の目的・内容

17世紀オランダ美術の展開が、政治・宗教・社会の在り方とどのように関わっているかを確認した上で、その特性を、物語画、肖像画、風俗画、風景画、静物画などの各ジャンルに分けて検討する。同時に、オランダ絵画について頻繁に言及される「写実性」の内実、イコノグラフィー上の特性、解釈の可能性、ジェンダーの問題など、近年、研究者の間で盛んに交わされている議論を取り上げ、その成果と問題点を明らかにする。

授業計画

17世紀オランダ絵画概説
ウィーン美術史美術館展案内
17世紀オランダ社会の誕生前史
15,16世紀の北方絵画
マニエリストの活躍
カラヴァジストの活躍
レンブラントの物語画
レンブラントの肖像画
レンブラントの晩年様式
10レンブラントとレンブラント派
11
12ハイス・テン・ボスとアムステルダム市庁舎
13フランス・ハルス
14風俗画成立前史
15風俗画の展開
16フェルメール
17
18風俗画のイコノロジー
19風景画成立前史
20風景画の展開
21ヤーコプ・ファン・ライスダールの風景画
22静物画の成立前史
23ヴァニタス画・食卓の静物画・花の静物画
24静物画の役割

授業方法

視覚的に個別作品、画家の様式等の識別が可能になるよう、随時、プロジェクターを用いる。必要に応じて資料を配布し、授業内容の補足をする。

成績評価の方法

夏休みに課するレポート、第2学期末の試験結果を総合的に評価する。

参考文献

教科書は特に使用しない。必読の参考文献については、最初の講義で指示する。