哲学演習
  19世紀フランス思想重要文献研究

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
杉山 直樹 助教授 4 D/M 通年 5

授業の目的・内容

今日では忘れられがちな19世紀哲学、しかしそこにおいてこそ近代哲学への反省と見直しが行われ、またそれを通じて続く世紀の哲学(現象学、分析哲学、科学論ないしエピステモロジー等々)の展開が準備されたのである。こうした哲学史の厚みを踏まえることは、いわゆる「現代哲学」を腰を据えて学ぶ上でも不可欠であろう。この演習では、さまざまなテクストを読解することを通じて、多様でまた豊かなこの時期のフランス哲学を考察していく。本年度は昨年度に続き、「意識の直接与件」をキーワードにしつつ、19世紀フランス哲学に関する重要文献を検討する。

授業計画

序論 本年度の課題―意識の直接与件と形而上学
テクスト(1)クーザン『哲学断片』(1826年)序文
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13テクスト(2)ラヴェッソン『現代の哲学』(1840年)
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ただテクストをなぞるのではなく、さまざまな文脈を読みとり/設定し、哲学的問題をそこから浮き彫りにするという作業が期待されている。

授業方法

講義形式となる序論以降、テクスト原文の読解と検討。担当者による報告、コメンタリーに続いて、討議。

成績評価の方法

平常点と学年末レポートによる。

教科書

上掲テクストについてはこちらで用意する。

参考文献

授業中に指示。