●日本史特殊研究
―7世紀の木簡と国制・都城の形成―
担 当 者
単 位 数
配当年次
学 期
曜 日
時 限
森 公章 講師
4
D/M
通年
金
4
近年出土点数が増加し、日本古代史の新しい史料として注目されている木簡のうち、7世紀の都城跡・地方官衙遺跡出土の木簡をとり上げて、律令国家確立過程の7世紀の国制や都城・地方社会の動向を考える手がかりとしたい。
最初に出土文字資料としての木簡の史料的特性を概観した上で、7世紀の木簡についての解読方法や日本古代史上の諸問題に言及する。都城跡出土の木簡としては、飛鳥京跡とその周辺、飛鳥池遺跡、石神遺跡、難波宮跡、地方官衙遺跡については7世紀代の地方支配の拠点となるような遺跡をとり上げて、順次知見を整理していく。その上で、7世紀の国家・社会の実相を考察する方法を探りたい。
一方的な講述に留まらず、出席者のレポートや論文の参照など、演習形式を加味したものにしたい。
出席状況と報告内容、および学年末に提出を求めるレポートを総合的に勘案して評価する。
当面使用する史料は、こちらで用意する。
7世紀史についての拙見は森公章編『日本の時代史−3倭国から日本へ』(吉川弘文館、2002年)を参照。その他の参考文献は適宜指示する。