フランス文学特殊研究
  19世紀リアリズム小説研究

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
野村 正人 講師 4 D/M 通年 2

授業の目的・内容

フローベール『ボヴァリー夫人』を多様な観点から分析することによって、19世紀フランスのリアリズム小説というジャンルの特徴を考察する。フローベールのリアリズム小説観の実践の場として小説を読み解くこと、作品の背景となる7月王政期の社会を小説の細部として読みとることのほか、テーマ主義的な分析、生成論的分析をとおして、リアリズム小説の頂点と言える『ボヴァリー夫人』を解読する。

授業計画

時代、作家、作品内容についての概観
章ごとに学生の分担を決め、発表をしてもらう
関連する論文などを読む
発表をもとにした教師のコメントと解説・質疑応答
以下2-4の繰り返し

授業方法

自分の関心のある観点から作品を読解し、それを発表する形式をとる。また必要に応じて関連する論文も読み、最終的にレポートとしてまとめる。

成績評価の方法

授業での発表、レポート、さらに授業への積極的な参加によって成績をつける

教科書

Flaubert (dition de Jacques Neefs), Madame Bovary, (livre de poche) 1999

参考文献

授業の第1回目のほか、必要に応じて適宜詳しい書誌を配布する

その他

授業開始時までに少なくとも日本語訳で『ボヴァリー夫人』を読んでおくこと