書道史

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
神崎 充晴 講師 2 2〜4 第1学期 4

授業の目的・内容

漢字の渡来以来、さまざまな変遷を遂げた、わが国の書の歴史を、奈良時代から江戸時代まで、ジャンル別(写経・仮名・古筆・三筆・三跡・墨跡・書流等々)に展望しながら、書の発展過程をさぐる。各時代の文化史的背景を織り込みながら学習する。筆で文字を書かなくなった現在、古い筆跡が読めなくなっている。読めれば、理解がより深まることは必至。毎時間、持参する関連資料(実物を含む)を参照しながら、読む実践を体験しながら、日本の書の歴史を広い視野からとらえてみたい。さらに、他の博物館・美術館の展覧会案内を利用して、実物に接する機会を多く持たせたい。

授業計画

日本書道史と“古筆学”
日本の書のうつりかわり…日本書道史概観
写経の歴史 奈良朝写経と写経所
写経の歴史 平安朝貴族の法華信仰と装飾経
漢字の渡来と三筆
三跡と和様の成立
仮名の成立と古今集
調度手本と古筆
古筆の尊重と古筆切
10古筆鑑定…古筆家の誕生
11茶の湯と手鑑…古筆観賞の変遷
12古筆の筆者推定(1)源兼行と高野切
13古筆の筆者推定(2)藤原伊房と北山抄
14古筆の筆者推定(3)藤原定実と元永本古今集
15古筆の筆者推定(4)藤原教長と今城切
16古筆学の成果と価値

授業方法

すべて講義形式

成績評価の方法

出席・レポート