書道概論

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
齋藤  登 講師 2 2〜4 第2学期 3

授業の目的・内容

殷・甲骨文字より楷書の成立までを時代背景を混え乍ら、解説していく。特に周時代より漢時代までの書体の確立を追う。その後名品と言われた作品の解説をし、明確に論じえる「目」を養っていきたい。文字学にも触れます。

授業計画

草書の黎明と今草・連錦と続く約2000年間を通視する。
草書・行書を通して通行書体の重要性を解説。
前漢初期の隷書と、後漢末隷の相違点を分析。
後漢期に於ける隷書の黄金時代と漢帝国の滅亡への過程を追う。
前漢期の素朴雄渾な隷書(古隷)を解説。
戦国期より漢代に至る肉筆書を解説。
戦国末・秦・漢に於ける帛書・竹簡・木牘に見る通行書体の発展を解説。
秦・始皇帝の統一時に於ける篆<小篆>の制定と度・量・衡。
<甲骨文字>の発見と研究者の説明
10<甲骨文字>の分析。特に金文(青銅器銘文)との関係を学ぶ。
11<甲骨文字>より文字学。
12甲骨より隷書・草書に至る時代を通視する。

中国古代(殷〜漢)を中心に、近年発掘のめざましい、戦国・秦・漢帛書より簡牘(肉筆書)を特に深く探りたい。 
隷書以前の書体が中心となりますので休むと追いてこられません。

授業方法

講義主体

成績評価の方法

レポート、その他。出席重視。

教科書

西林昭一「書の文化史・上巻」二玄社

参考文献

授業時に必要なプリント配布。