比較憲法

担 当 者 単 位 配当年次 開講期間 曜 日 時 限
青柳 幸一 講師 4 3〜4 通年 2

授業の目的・内容

比較憲法という授業の目的は、各国憲法に関する単なる知識を得ることではない。それぞれの事柄に関して、何が同じで何が違うのか、何故違うのかについて考えることが重要である。比較憲法を通して、憲法理論・憲法制度を考える力を修得して欲しい。

授業計画

「比較憲法」への誘い
日本の憲法学と比較憲法
立憲主義の時代
国民主権(1)
国民主権(2)
国民代表制(1)
国民代表制(2)・選挙制度(1)
選挙制度(2)
議院内閣制
10 大統領制
11 司法制度(1)
12 司法制度(2)
13 人権の淵源・歴史:フランス人権宣言は独自のもの?
14 近代的人権
15 現代的人権
16 司法審査制/憲法裁判権(1)
17 司法審査制/憲法裁判権(2)
18 新しい人権(1):プライヴァシーの権利
19 新しい人権(2):同性愛者の結婚
20 二重の基準論 or 比較衡量論
21 二重の基準論 or 統制密度論 or 規制目的二分論
22 表現の自由(1)
23 表現の自由(2)
24 表現の自由(3)
25 信教の自由・政教分離原則(1)
26 信教の自由・政教分離原則(2)
27 平等(1)
28 平等(2)
各国別にそれぞれの憲法について説明するのではなく、それぞれのテーマについて、いわば横断的に検討する。日本国憲法も比較のなかで検討する。

授業方法

すでに日本国憲法の授業は履修しているはずなので、質疑応答しながら授業を行う。
また、時折、予告なしで小テストを行う予定。

成績評価の方法

第2学期(学年末試験)
小テスト+平常点(質疑応答)+学年末試験の総合点で成績を評価する。

教科書

樋口陽一・吉田善明解説 世界憲法集第4版、三省堂2001

参考文献

参考文献については、授業中に指示する。