● 経済原論（経営学科）
―ミクロ経済学とマクロ経済学―

本授業の目的は、経営学科の学生として必要なミクロ経済学とマクロ経済学の基礎を修得することである。第１学期にミクロ経済学、第２学期にマクロ経済学を講義する。経営学科の学生で将来資格試験（公認会計士試験、公務員試験）に挑戦しようと考えている学生にも有益であるように、年間を通して50題以上の資格試験の過去問を解説する。

１	市場の理論１：完全競争市場、市場均衡
２	市場の理論２：均衡分析の応用
３	消費の理論１：無差別曲線、最適消費計画、スルツキー分解
４	消費の理論２：消費の理論の応用
５	生産の理論：生産関数と等量曲線
６	費用の理論１：限界原理と費用曲線、供給曲線
７	費用の理論２：費用の理論の応用
８	独占の理論：独占価格と差別価格
９	寡占の理論：クールノーモデル、ゲーム理論
10	厚生経済学１：余剰分析
11	厚生経済学２：パレート効率性
12	厚生経済学３：公共財
13	国民経済計算１：GDP、物価、失業率
14	国民経済計算２：貯蓄投資バランス
15	労働市場の分析１：労働供給、労働需要、労働市場
16	労働市場の分析２：新古典派、ケインズ派の労働市場の見方
17	消費関数：資産効果、ケインズ的消費関数、恒常所得仮説、ライフサイクル消費仮説
18	投資関数：利子率と投資、加速度原理、トービンのＱ
19	AS/AD分析：総需要・総供給分析
20	45度線分析
21	乗数分析の応用
22	貨幣市場１：貨幣の定義、貨幣供給の仕組み、信用乗数,貨幣乗数
23	貨幣市場２：貨幣需要関数、貨幣市場
24	IS-LM分析１：IS曲線、LM曲線
25	IS-LM分析２：財政政策、金融政策、ポリシーミックス
26	国際収支：為替レート、ISバランス、アブソープション分析
27	問題演習
28	総復習

毎回レジュメを配布する。レジュメと教科書をベースに授業を行う。

講義形式。

第１学期（学期末試験）、第２学期（学年末試験）
第１学期はミクロ経済学、第２学期はマクロ経済学の試験を行い、２回の試験を総合して評価する。
出席はとらないが過去の経験から出席頻度と試験の成績は非常に高い相関をもっている。

金谷貞男、吉田真理子『グラフィック　ミクロ経済学』新世社
宮川　努『グラフィック　マクロ経済学』新世社
第１学期の教科書は「グラフィック　ミクロ経済学　新世社（金谷貞男、吉田真理子）」を使用。
教科書に準拠した講義を行うので必ず持参すること。
第２学期の教科書は「グラフィック　マクロ経済学　新世社（宮川努）」を使用する予定であるが、第１学期に購入する必要はない。第２学期までに購入すればよい。

経営学科の学生諸君にとって経済学を体系的に学べる数少ない授業である。将来、経済学を試験科目とする資格試験を受験しようとする学生諸君には受講することを勧める。