公益企業論

担 当 者 単 位 配当年次 開講期間 曜 日 時 限
石井 晴夫 講師 4 3~4 通年 3

授業の目的・内容

本講義では、公益企業における「規制」と「競争」を中心テーマとして、経済学及び経営学、法律学の各視点から幅広く分析・整理するとともに、昨今重要な概念として公益事業の中にも定着しつつある「ネットワーク」(Network)という現象についても考察することとする。公益企業は膨大なインフラストラクチャー(社会的生産基盤)をネットワークとして構築しなければならないが、そのための資金調達手法や新しい料金設定方式の導入など重要な課題が山積している。本講義を通じて現代公益企業の課題と展望を理論的かつ実証的に考察することとする。

授業計画

公益事業の概念整理
公益事業における経済学的考察
公益事業における規制と規制緩和
公益事業における需要の考察
公益事業における供給の考察
公益事業の市場分析
公益企業における財務分析
公益企業の情報化とネットワーク化
公益企業のグローバル化と国際比較
10 公益企業における総合指標の分析
11 インフラストラクチャー整備の財源調達問題
12 新しい料金設定方式の考察
13 公益事業におけるネットワークの経済効果測定
14 鉄道事業の研究と上下分離手法の検討
15 航空事業(国内及び国際)の研究
16 空港整備手法の研究
17 高速道路整備と日本道路公団の民営化
18 道路整備特別会計制度
19 乗合バス事業の研究
20 新しい郵政事業の研究(日本郵政公社の創設)
21 地域社会における郵便局の機能と役割
22 電力・ガス事業の規制改革
23 水道事業の研究と水資源問題
24 循環型社会の創造と公益事業の役割
25 新しい公共政策のあり方と政策形成
26 公益事業の課題と展望
公益企業論は、経済学及び経営学、法律学の面から考察するものであり、実例をふんだんに取り入れながら「理論的」かつ「実証的」に講義を進めて行くこととする。

授業方法

教員が一方的に講義するだけではなく、時折、受講生から講義への要望や感想などをも聞くシステムを導入している。また、時折、ビジュアル機器(スライドやビデオ、パワーポイント)なども用いながら講義する。

成績評価の方法

第1学期(学期末試験)、第2学期(学年末試験)
出席、リポート

教科書

開講時に指示する。

参考文献

開講時に指示する。