歴史政策論
1930年代危機と現代

担 当 者 単 位 配当年次 開講期間 曜 日 時 限
井上 寿一 教授 2 D/M 第2学期 1

授業の目的・内容

危機的な状況のなかで、政策決定者が最重要決定を行う時、しばしば歴史的記憶が作用します。前例がなく、標準作業手続きにも従うことができない場合、しかも緊急時において、歴史的記憶は「利用」され、「誤用」されます。政策決定者が歴史の教訓を正しく学び、歴史的アナロジーに基づいて的確な政策判断を下せるようになるためには、どうすればよいのでしょうか。以上のような問題を、事例研究によって考えます。

授業計画

イントロダクション
テキスト講読(1)
テキスト講読(2)
組織を位置づける
個人を位置づける
状況を定義する(1)
状況を定義する(2)
イシューの歴史的経緯を調べる(1)
イシューの歴史的経緯を調べる(2)
10 仮説を立てる
11 仮説を検証する(1)
12 仮説を検証する(2)
13 結論

授業方法

参加者が、特定の政策決定者の立場に立って、公文書・伝記・日記・回顧録などをもとに、歴史のシミュレーションを行います。

成績評価の方法

無断欠席・無断遅刻を一度もしないことを前提に、報告内容と参加姿勢を基礎として、平常点で総合的に評価します。

教科書

アーネスト・メイ(進藤栄一・訳)歴史の教訓岩波現代文庫2004
戸部良一編失敗の本質中公文庫1991
上記のテキストは、各自で入手しておいて下さい。

参考文献

開講時に参考文献リストを配付します。

その他

準備の都合上、履修希望者は、4月末日までに、あらかじめEメールで、履修の意思がある旨、連絡して下さい。
Eメールアドレス 19890219@gakushuin.ac.jp