書道科教育法I

担 当 者 単 位 配当年次 開講期間 曜 日 時 限
齋藤 登 講師 2 2〜4 第1学期 3

授業の目的・内容

文字は、中国・日本を問わず文化史上の正史であり、大いなる遺産である。先ずそのことを認識した後、覚えるべき最小限度の書知識を養う。その上で《書の意義》を考えていただきたい。

授業計画

文字の書体、名称を明確にする。(甲骨〜楷書)まで全八体の説明。
一番最後に表われた楷書の説明と成立ち。
テキストで必ず取り上げられる唐代楷書の説明と書き方について。
テキストで一歩踏み込み日本古代楷書の関係を探る。
王羲之を中心とした行書の名品と書き方の説明。
平安時代の行書と、晋〜清の行書の関連と相違を見る。
草書の代表「書譜」と、「十七帖」の重要性を探る。
王羲之より孫過庭までの草書と、それ以後の連綿草の説明。
隷書の名品と言われる後漢の諸碑解説と書き方。
10 隷書の成立時より八分隷の完成を解説。
11 秦小篆と戦国篆の相違点と共通点を探る。
12 殷・甲骨文字の神秘性と感性の説明。
13 周・金文に見る古代国家と文字の関連を説明。

成績評価の方法

レポート、その他。出席重視。

教科書

柳碧蘚書の古典攻略ハンドブック第1版、木耳社2004
高等学校芸術教科書道に於ける授業内容を網羅しながらも易しく書き方を説明した本。

参考文献

西林昭一書の文化史 中巻二玄社
他、プリント配布