マクロ経済学I

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
石原 秀彦 講師 4 2〜4 通年 4

授業の目的・内容

基礎マクロ経済学で学んだ基礎概念に基づいて、マクロ経済の均衡を決定するメカニズムを学び、さらに、外国との経済取引がある場合への拡張を行う.その後、金融市場に関する発展的ないくつかのトピックスを学び、90年代の日本経済に金融問題が及ぼした影響を考察する.

授業計画

基礎マクロ経済学の復習(1):経済のフロー循環とGDPの概念
基礎マクロ経済学の復習(2):生産関数の概念と金融、労働市場
マクロ経済学における需要と供給(1)総需要曲線
マクロ経済学における需要と供給(2)総供給曲線
消費の決定要因:ケインズ型消費関数
総需要の決定メカニズム(1):乗数プロセス
総需要の決定メカニズム(2):45度線分析
投資の決定要因:投資の限界効率
貨幣の需要と供給
10 IS-LM分析(1):IS曲線とLM曲線
11 IS-LM分析(2):マクロ財政政策
12 IS-LM分析(3):マクロ金融政策
13 IS-LM分析(4):有効需要不足と非自発的失業
14 国際収支統計:経常収支と資本収支の関係
15 貿易収支の決定要因:ISバランスアプローチ
16 為替レートの決定要因(1):購買力平価
17 為替レートの決定要因(2):資産アプローチ
18 国際マクロ経済学(1):マンデル=フレミングモデル
19 国際マクロ経済学(2):変動相場制下の小国開放経済
20 国際マクロ経済学(3):固定相場制下の小国開放経済
21 金融市場とマクロ経済(1):資産価格と利子率
22 金融市場とマクロ経済(2):「合理的バブル」の理論
23 金融市場とマクロ経済(3):逆選択とモラルハザード
24 金融市場とマクロ経済(4):銀行の自己資本比率規制とその影響
25 90年代の日本経済(1):バブル崩壊が及ぼした影響
26 90年代の日本経済(2):貸し渋りと追い貸し

授業方法

講義形式で行う.

成績評価の方法

第1学期(学期末)試験および第2学期(学年末)試験の結果を総合的に判断する.

教科書

宮川努グラフィックマクロ経済学新世社2002
N. G. マンキューマンキュー経済学マクロ編第2版、東洋経済新報社2005
N. G. マンキューマンキューマクロ経済学入門編第2版、東洋経済新報社2004
該当箇所は授業中に適宜指示する.

参考文献

櫻川昌哉金融立国試論光文社新書2005

その他

質問等は電子メール<hide@isc.senshu-u.ac.jp>で受け付ける.