倫理学

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
第1学期 山本 眞功 講師
第2学期 岡野 浩 講師
4   通年 3

山本 眞功 講師 (第1学期) 江戸時代の倫理思想

授業の目的・内容

本講義では、江戸時代の人々が所与の現実の中でどのような倫理的課題をにない、それをどのように解決しようとしたのかを問題とする。具体的には、江戸時代の武家が残した「家訓」を手がかりとして、彼等の格闘の内実をさぐってみたい。

授業計画

「倫理学」とはどのような学問か
江戸時代について
「家訓」成立の背景とその展開
「家訓」を読む
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11
12 江戸時代の倫理思想と現代社会

授業方法

江戸時代の武家が残したいくつかの「家訓」を共に読み、解説を加えるという方法をとる。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
定期試験によって評価を行う予定であるが、詳しいことは最初の授業時に説明する。

教科書

山本眞功編註家訓集』(東洋文庫687平凡社2001

参考文献

必要に応じて随時紹介する。


岡野 浩 講師 (第2学期) 「正義」とその限界

授業の目的・内容

「正義」が、誰もが果たすべき義務、また、誰もが正当に要求し得る権利に関るものであるとすれば、そうした権利・義務関係にはなじみにくい「徳」としての寛大や恩恵、慈愛等(・・・隣人に対するささやかな配慮や親切から、多くの人々が賞賛を惜しまない献身的な行為や崇高な振る舞いに至るまで)の内に認められる道徳的価値は、「正義」とどのような関係をなしているのであろうか。両者の関係(その境界、さらには相即関係)について明らかにすることは、現代社会における様々な問題(法・社会制度のあるべき姿から、生命倫理、地球規模での環境政策、さらには世代間倫理に至るまで)を読み解く上での一つの視点を提供してくれる。
そこで本講義では共同社会における権利と義務のあり方を一つの着眼点として、「正義」や「慈愛」等の概念について西欧近・現代哲学の中から代表的な倫理学説の幾つかを取り上げ、検討を加えながら上記の問題について考える手掛かりを探ってゆきたい。

授業計画

問題の所在と広がり
「功利主義」という考え方
現代の「社会契約論」・・・J.ロールズの「正義の原理」
法と道徳の境界・・・I.カントにおける二つの義務の区別
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12 本講義の要点とまとめ

授業方法

講義形式を基本とするが、重要な論点等については随時受講者に意見を求めることもある(アンケート方式)。また意欲的な発言、質問等は大いに歓迎し、高く評価したい。

成績評価の方法

第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
試験は、講義で取り上げた内容から5題ほど出題し、その中で特に関心のあるものを2題選んで回答してもらう。(記述方式、配布プリント、ノート持ち込み可で実施)

参考文献

授業時に適宜指示する。