※西洋史特殊研究
ドイツ史の基本問題

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
芝 健介 講師 4 2〜4 通年 3

授業の目的・内容

ナチズムの問題を軸にドイツ近現代史を覆った諸問題を総社会的に検討する。最近のドイツ史研究の注目すべき成果に学びながら、第二次世界大戦後の東西ドイツで、わけても世界戦争やホロコーストという、世界史認識にもかかわる重大な問題がどのようにあとづけられ対象化されていったのか、再考・再吟味していきたい。前期は歴史舞台ベルリンの都市史にかかわるもの、第2学期は戦後の東西ドイツの歴史解釈にかかわるものを副読外国語テキストとして用いるが、講師の各回講義ポイントは以下の授業内容で確認してほしい。扱う問題はオーストリアをはじめ中欧・東南欧史や北西欧史にもまたがっており、ドイツ以外の諸地域に関心をもっている学生も歓迎する。

授業計画

はじめに 〜授業概要とテキスト全般の説明
ヨーロッパとドイツ
反ユダヤ主義の伝統と「深度」
ヴァイマル共和国
ヒトラー政権掌握によるユダヤ人迫害の開始
ナチ体制によるポーランド侵略
第二次世界大戦下のゲットー
独ソ戦とヨーロッパ・ユダヤ人絶滅政策の本格的始動
「最終解決」の展開
10 連合国・中立国の対応
11 ホロコーストをめぐる歴史学
12 戦後ドイツのユダヤ人
13 ヴェルサイユ条約の諸問題
14 ライプツィヒ戦犯裁判
15 第二次世界大戦と国際軍事裁判への道
16 ロンドン協定と国際軍事裁判
17 ニュルンベルク裁判開廷
18 法廷と裁判官・検察官・被告・弁護人
19 審理の山場
20 証拠と証人
21 判決と刑執行
22 管理理事会法第10号とニュルンベルク継続裁判
23 戦犯裁判の意義如何
24 裁判像の歴史的変遷
25 東京裁判との比較 〜歴史と裁判と記憶
参加者の報告スケジュールについては、はじめに参加者の数や関心のおきどころを考慮して分担を決める予定。

授業方法

各回、当番にあたった報告者の副読テキストに関する報告、コメンテーターの諸指摘を聴き、それをめぐり質疑応答、討論。残りの時間は講師のほうで講義スケジュールに沿った解説、ポイント・コメントを行う。第1学期のテキストは英語版・独語版があり、参加者のほうで選択できる。

成績評価の方法

平常点+報告+課題レポートで総合評価

教科書

Christian Haertel, Berlin, be.bra verlag, 2003.
Mary Fulbrook, Interpretations of the Two Germanies, 1945-1990, Second Edition, Macmillan, 2000.
ベーレンバウムホロコースト全史創元社1995

参考文献

芝健介ヒトラーのニュルンベルク』(歴史文化ライブラリー吉川弘文館2000
その他は各回その都度指示。

その他

講師への連絡はメール(火〜木)で。