日本史特殊講義
1900〜19年における日本外交

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
千葉 功 講師 4 2〜4 通年 2

授業の目的・内容

1900〜19年における日本外交は、それ以前において展開された植民地化の危機を脱するための外交(条約改正交渉など)と、戦間期において展開され挫折した国際協調外交とをつなぐ点で重要かつ特徴的なもので、その後の日本外交の歩みを性格づけるものであります。よって、従来の研究では、帝国主義外交として多くの研究が積み重ねられて来ました。今回の講義では、冒頭に日本外交の政策決定のあり方を概観したうえで、特に多角的同盟・協商網や仲裁裁判条約に対する日本の関わり方という観点から、当該期の日本外交の特質を考えていきたいと思います。

授業計画

当該期の外交政策決定過程の特質(1)
当該期の外交政策決定過程の特質(2)
日露戦争の性格論争―研究史の整理
義和団事件と青木外交
日英同盟交渉(1)
日英同盟交渉(2)
日英同盟締結後の外交方針
日露交渉(1)
日露交渉(2)―日露開戦外交の再検討
10 日露戦争中の対韓・対中外交
11 第2次日英同盟と桂・タフト協定
12 林外交(1)―日露・日仏協商と日米関係
13 林外交(2)―日中交渉の難航
14 小村外交(1)―高平・ルート協定と日中交渉
15 小村外交(2)―第2次日露協商と第3次日英同盟
16 辛亥革命と日本(1)―出兵論の浮上
17 辛亥革命と日本(2)―第3次日露協商
18 加藤外交(1)―参戦と対華21ヶ条要求
19 加藤外交(2)―四国同盟交渉
20 石井外交―第4次日露協商(同盟)と反袁政策
21 寺内内閣期の外交(1)―援段政策と石井・ランシング協定
22 寺内内閣期の外交(2)―シベリア出兵と日米関係
23 原内閣の成立とパリ講和会議―「新外交」呼応論
24 第一次世界大戦前における国際裁判条約と日本(1)
25 第一次世界大戦前における国際裁判条約と日本(2)
26 まとめ

授業方法

講義形式です。レジュメないし関連史料を配布して、講義を行ないます。

成績評価の方法

第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
第2学期に学年末試験を実施するほか、第1学期末にレポートを課します。成績は、このレポートと学年末試験の両方にもとづいて評価します。

教科書

教科書は指定しません。授業時に関連のプリントを配布して、講義を進めます。

参考文献

川島真・服部龍二東アジア国際政治史名古屋大学出版会2007
井上寿一日本外交史講義岩波書店2003
I.ニッシュ日本の外交政策 1869-1942ミネルヴァ書房1994
池井優日本外交史概説慶應義塾大学出版会1992
入江昭日本の外交中央公論社1966
北岡伸一日本陸軍と大陸政策東京大学出版会1978
参考文献として挙げました書籍のうち、最初の1者は千葉も共同執筆したテキストでして、その執筆部分(第3・4章)が今回の授業内容のラフスケッチとなっています。また、次の4者が日本外交史の良質な概説書、最後の1者が(かなり難しいものですが)古典的な名著として読んで欲しい文献です。

その他

普段は昭和女子大学に勤務しております。授業日以外で急な連絡が必要な場合は、i-chiba@swu.ac.jpまで御連絡下さい。