英米文学演習
Cranfordの世界

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
宇貫 亮 講師 4 2~4 通年 1

授業の目的・内容

 ヴィクトリア朝前期の女性作家エリザベス・ギャスケルは、シャーロット・ブロンテの友人で、ブロンテの伝記の著者としても知られている。だが、彼女自身、同時代の文豪チャールズ・ディケンズからもそのストーリー・テリングの巧みさで一目置かれていたほどの作家である。
 今回は、年配の独身女性が多く住む田舎町を舞台にユーモアとペーソスあふれる筆致でその人々の暮らしを描いた『クランフォード』を取り上げる。この作品は、彼女自身のお気に入りでもあり、一般にも人気の高いもので、滑稽さの中にふと悲哀を感じさせるような数々のエピソードによって、当時の人々の姿や社会が浮かび上がってくるようなものである。この演習では、作品をしっかりと読むことで、その楽しさも十分に味わいながら、そこに描かれた世界を見ていくこととする。

授業計画

ガイダンス
作品の背景(1)
作品の背景(2)
作品の背景(3)
Cranfordを読む(1)
Cranfordを読む(2)
Cranfordを読む(3)
Cranfordを読む(4)
Cranfordを読む(5)
10 Cranfordを読む(6)
11 Cranfordを読む(7)
12 Cranfordを読む(8)
13 Cranfordを読む(9)
14 Cranfordを読む(10)
15 Cranfordを読む(11)
16 Cranfordを読む(12)
17 Cranfordを読む(13)
18 Cranfordを読む(14)
19 Cranfordを読む(15)
20 Cranfordを読む(16)
21 Cranfordを読む(17)
22 Cranfordを読む(18)
23 Cranfordを読む(19)
24 Cranfordを読む(20)
25 Cranfordを読む(21)

授業方法

最初の数回は講義形式で作品の背景を紹介し、その後は各学生が分担して発表するという形にする。その発表は、注などもきちんと参照しながらテキストをきちんと読んできて、担当部分のあらすじを紹介しながら興味深い箇所などを指摘する、という形で行なってもらうつもりである。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
第1学期は試験を行う予定だが、学年末はレポートとする。その他、授業時の評価等も加えて、総合的に評価する。

教科書

Elizabeth Gaskell, Cranford, (Oxford World's Classics) Oxford UP

参考文献

授業時に指示する。

履修上の注意

履修者数制限あり。(30)
第一回目授業に必ず出席のこと。