生物物理学2
生命現象の生物物理学的理解

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
岡本 治正 講師 2 3〜4 第2学期 1

授業の目的・内容

生物は生体内・外の環境を検知して様々な電気的信号、化学的信号を発生させ、これを細胞間・細胞内で伝達して情報処理を行うことにより、生体内・外の環境変化に適切に対応している。また生物は、独特な物質輸送系、エネルギー変換系を発達させ、その生存を維持している。本講義ではこうした生物に特有な種々のシステムの素過程を、分子素子の働きから理解してもらう。さらにこうした素過程がどのように統合されて、例えば脳神経系に代表される複雑な生体系が構築されてくるのか、また学習や記憶などの高次機能が発揮されるのか?こうした、まだまだ未解決な課題に満ちた問題について挑戦中のサイエンスの現状について理解してもらう。

授業計画

生体電気信号(活動電位、静止電位、シナプス電位、シナプス伝達、イオンチャネル、神経伝達物質受容体など)
生体化学信号(増殖因子、各種受容体、細胞内シグナル伝達など)
生体膜を介した物質輸送(トランスポーター、ポンプなど)
生体エネルギー変換(化学エネルギー、光エネルギー、力学的エネルギー及びその相互変換など)
脳神経系の発生・分化の細胞・分子機構
脳神経系の高次情報処理機能発現の基盤
ほぼ上記に沿って講義するが、1−4については相互に関連が深いので、多少行きつ戻りつする予定。

授業方法

PC、板書、プリントを併用。

成績評価の方法

第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
出席と試験(又はレポート)。

参考文献

日本生物物理学会 編新・生物物理の最前線』(ブルーバックス第1版、講談社2001
曽我部正博・郷信広 編生物物理学とは何か』(シリーズ・ニューバイオフィジックス II-10第1版、共立出版2003