無機化学特論III
無機化合物結晶の構造と結晶学

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
井田 隆 講師
稲熊 宜之 教授
海外の招待研究者 
2 M 集中    

授業の目的・内容

複雑な構造を持つ無機化合物結晶の構造と物性をより深く理解するために必要な結晶学の基礎(物質の構造を調べるための最も基本的な実験方法であるX線回折法の基礎および結晶における対称性の基礎)を知り、その応用方法を学ぶ。この中で学習院COEプログラムの一環としてフランスからProf. Mark Leblancをゲストレクチャラーとして召還し、講義の一部を英語でおこなう。関連知識を与えるともに大学院生の研究意欲と英語能力を高めることがねらいである。

授業計画

1.井田隆講師
「X線回折法の基礎」
X線回折法は物質の構造を調べるための最も基本的な実験方法であり、物質の同定や分析、結晶構造解析、材料の評価などの目的で広い分野で応用されている。この講義ではX線回折法によってどのような構造情報が得られるかを正しく理解することを目的として、回折理論の基礎について学ぶ。
(主な内容)
(1)ブラッグの法則
(2)運動学的回折理論
(3)原子によるX線の散乱
(4)結晶によるX線の回折
(5)回折条件
 
2.Prof. Dr. Mark Leblanc(担当専任教員:稲熊宜之)
(Laboratoire des Oxydes et Fluorures, Universit du Maine、フランス)
「Geometrical Crystallography(幾何結晶学)」
これまで数多くの結晶が報告されているが、通常、幾何学的な原子の並び方を対称性に基づいて結晶を分類する。ここでは、結晶の対称性を記述するための幾何結晶学の基礎について学ぶ。
(主な内容)
(1)単位胞、格子
(2)対称要素、点群
(3)並進対称操作
(4)空間群 一般等価点、特殊点
(5)無機結晶の構造

授業方法

講義形式

成績評価の方法

出席、レポートおよび演習により評価する。

参考文献

菊田惺志X線回折・散乱技術東京大学出版会
ただし、現在この書籍は入手が困難です。

履修上の注意

第一回目授業に必ず出席のこと。