哲学B
哲学と哲学者

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
小島 和男 准教授 4   通年 1

授業の目的・内容

「哲学者」とはどのような人たちなのか、彼らのやっていた「哲学」とは何なのか、を考えて行きたいと思います。そもそも「哲学(フィロソフィアー、philosophia)」は、一つの学問として生じたのではありませんでした。「知(sophia)を愛する(philo-)」という行動、もしくは情動、欲求でした。哲学は、何らかの正解があるものでも、要領や方法を習得するものでもないのです。しかし、哲学者たちは語り、書きました。果たしてそれは何を語り、書いたのでしょうか? 何故、語り、書いたのでしょうか? 誰に語り、書いたのでしょうか? 果たしてそれは成功したのでしょうか? そんなところから考えて行きたいと思います。なお、途中、レポートの書き方や発表の仕方についてもお話したいと思います。これはおおよその正解があり、また要領や方法を習得するものでもあります。

授業計画

年間の授業のくわしい説明
話題についての講義
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13 レポートの書き方と発表の仕方、夏休みのレポートについての説明、発表希望者の募集
14 発表希望者のメモ受け取り、模擬発表および発表の仕方の補足説明、夏休みの宿題提出
15 発表者の発表日時の予告。及びそれについてのコメント
16 発表者の発表。質疑応答
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26 全発表についてのコメント、まとめ
第1学期は私の講義が中心。第2学期はそのテーマ(あるいはそこから派生したテーマ)で、学生の発表。

授業方法

授業は講義という形で行われますが、他人である私の話をまず聞いてもらうことからはじめるわけですから、聞き手である学生からの質問、反論は常に期待されています。質問、反論は授業内で、挙手で行われるのがうれしいのですが、でも、それが「恥ずかしい」という気持ちは十分理解できますので、授業後、紙に書いて提出というのも、喜んで受け付けます。

成績評価の方法

夏休みのレポート
第2学期(学年末試験)
夏休みのレポート、学年末試験で成績をつけます。なお発表者は学年末試験を受けなくても構いません。その他、質疑に参加した者には特典があります。

教科書

左近司祥子西洋哲学の10冊』(岩波ジュニア新書岩波書店2009年、ISBN:9784005006137

参考文献

授業時に時折指示します

その他

夏休みのレポートは、教科書で紹介されている哲学者の著作を1冊選んで読み、何らかの疑問、考えたこと、同意点、反論、批判などを2,000字以内で書くというもの。それに対して私がコメントを書き加えてお返ししますので、そのコメントに対しての答えが、学年末試験の内容の半分となります。よって、ただの感想文、題材として教科書で紹介されている哲学者の著作を取り上げていないもの、どの本を取り上げたのか明記されていないものなどには、コメントできないので注意してください。また、フォーマット、提出日時、受け取り日時などにも厳密な指定があるので、レポートについての説明のある回には必ず出席しましょう。