社会心理学I
社会心理学の概論

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
小林 哲郎 講師 2 1〜4 第1学期 4

授業の目的・内容

人は多かれ少なかれ他者とのかかわりの中で生きている。この講義では、自己と他者とのかかわりに注目する社会心理学の視点から、人間の認知や行動の社会的側面について理解することを目的とする。さまざまな社会現象を社会的心理学の諸理論を用いて読み解くための基礎的知識を身につけるだけでなく、実証的なデータを扱う科学的な思考法についての理解を得ることも目標となる。

授業計画

【導入】社会心理学とはどんな学問か
【社会的認知】ステレオタイプと偏見
【社会的比較】他者と自分を比較することの意味
【社会的影響】人を説得する方法
【対人的相互作用】自己呈示:見せる自分と見せない自分
【対人的相互作用】対人魅力:人の好き嫌いはどう決まるのか
【対人的相互作用】「恥ずかしさ」の心理学
【対人的相互作用】恋愛の心理学:美人は得をするか
【個人と集団】社会的ジレンマのしくみ―「自分1人くらい」が招くもの
10 【社会的リアリティ】「血液型占い」を信じるのはなぜか
11 【社会的ネットワーク】情報伝播:うわさ話が広がる仕組み
12 【社会的ネットワーク】スモールワールド問題:「友達の友達は友達?」
13 【メディアコミュニケーション】携帯メールで世の中が変わる?
14 (予備日)
15 試験(持ち込み可)
受講生にとって身近なテーマを切り口に、社会心理学の主要な知見と諸理論を概説していく。扱う具体的なテーマの例としては、以下のようなものを予定している。「大人が『最近の若者は』とひとくくりにするのはなぜか」「話し合いをするとついつい周りの人の意見に合わせてしまうのはなぜか」「流行に敏感な人とはどのような人か」「うわさが広まるのはどのようなときか」「テレビに出ている芸能人とあなたは、何人の知り合いをたどっていけばつながることができるか」「携帯メールは友人関係にどう変えたか」など。

授業方法

配布資料や教材呈示装置を随時使用しつつ、講義形式で進める。講義中に、時々ミニアンケートや模擬実験を行い、受講者の反応を見ながら進めていきたい。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
講義中の課題および出席(計50%)と、学期末試験(50%)にて評価する。

教科書

特に指定しない

参考文献

授業時に指示する

その他

ノートを復習して、日常生活で他に当てはまる例はないか考えてみることを勧めます。