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地域研究(ラテン・アメリカII)
―政治・国際関係の理解―
担 当 者 |
単 位 数 |
配当年次 |
学 期 |
曜 日 |
時 限 |
武田 和久 講師 |
2 |
1〜4 |
第2学期 |
水 |
2 |

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今日ラテンアメリカと呼ばれる地域は、1492年のコロンブスの「発見」以後、およそ3世紀にわたりスペイン・ポルトガルの支配下におかれた。同地域の大部分は19世紀初頭に独立を達成したものの、20世紀後半に至るまで欧米諸国の干渉を受け続けた。そして20世紀末から21世紀にかけては、グローバル化現象の諸影響を色濃く受け、ラテンアメリカ諸国では様々な変革が起き、この変革は今も続いている。この授業では、以上のような背景を踏まえつつ、20世紀末から21世紀にかけてのグローバル化現象とラテンアメリカで起きた諸変革の中でも政治構造のそれとの連動性に注目し、特にラテンアメリカで過去数十年の間に急速に広まった民主主義体制の今後の展望、政治勢力(政党、軍、教会、労働団体など)の諸活動の盛衰、先住民勢力の政治動向についての理解を深める。なお授業は基本的に講義形式だが、内容により、ビデオやDVDなどの視聴覚教材が用いられることがある。また本授業の内容は第1学期の地域研究(ラテン・アメリカI)と深く関連しているため、あらかじめこれを履修しておくことが望ましい。また本科目の授業内容は、学生諸君の興味や関心に応じて適宜変更されることがある。

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1 |
イントロダクション |
2 |
ラテンアメリカ地域の特徴 |
3 |
ラテンアメリカ政治史・政治思想史概説 |
4 |
ラテンアメリカ政治と労働運動 |
5 |
ラテンアメリカ政治と軍 |
6 |
宗教勢力の政治動向 |
7 |
ラテンアメリカとアメリカ合衆国 |
8 |
中米紛争 |
9 |
政治とメディア |
10 |
ラテンアメリカにおける内戦 |
11 |
社会主義国キューバの展望 |
12 |
先住民勢力の政治動向 |
13 |
まとめ |

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映像資料を交えた講義。適宜プリントを配布。

- レポートもしくは毎回の授業後に提出する記入用紙の内容

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松下洋・乗浩子[編]『ラテンアメリカ‐政治と社会‐(全面改訂版)』新評論、2004年
大貫良夫[他監修]『ラテン・アメリカを知る辞典(新訂増補版)』平凡社、1999年

- 第1回目の授業に必ず出席のこと。

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担当教員に質問があれば授業時に問い合わせること。
あるいは次のメールアドレスを使用すること。
kt85772@gmail.com