英語で学ぶビジネス事情(グローバル経済と民族、宗教、文化)

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
小原 理一郎 講師 4 1〜4 通年 2

授業の目的・内容

21世紀初頭2001年米国内同時多発テロ事件の発生、アフガニスタン、イラク国内戦争,パレスチナ・イスラエル紛争などにも拘わらず、拡大EUの2007年27カ国への展開、中国経済の急成長、IT産業を中心としたインドの経済成長、石油、天然資源、食料価格高騰等などによりグローバル経済体制は拡大し深化した。しかし2008年10月のアメリカの金融危機の勃発とともに世界同時不況に見舞われ、アメリカ一極集中の金融主導から多極化構造に急展開し、先進諸国、新興諸国、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国)、日本も含めて労働者の失業問題、社会不安、貧富の格差がますます深刻化してきた
また相変わらず民族・宗教の紛争は収まらず、さらに先進諸国では新たに移民問題も深刻化している。
このような国際環境にあっていかに国際ビジネスを展開するかについて最新の英字紙Financial Times,Economistなどを読解分析して、かつ国際ビジネス経験も含め講義する。将来の国際ビジネス活動に必要となる専門的なビジネス素養をたかめる。

授業計画

2009年のグローバル経済と日本経済の動向(スイス;ダボス国際フォーラムからの最新情報)
日本的企業経営とグローバル経営活動の関係
中国、香港、台湾の経済成長とビジネス
東南アジア(タイ、マレーシア、シンガポール、ヴェトナム)のビジネス
韓国経済と日本、東南アジアの経済関係とビジネス
インドの経済成長とその特徴
欧州連合拡大と経済の将来性
欧州連合拡大と移民、民族、宗教問題
欧州ビジネス各国事情(イギリス、フランス、ドイツ)
10 欧州ビジネス各国事情(オランダ、スイス、イタリア、スペイン)
11 欧州ビジネス事情各国(ロシア、東欧諸国)
12 中近東ビジネス事情(サウジアラビア、UAE、バーレン)
13 中近東ビジネス事情(イスラエル、パレスチナ和平問題)
14 多民族国家・アメリカ合衆国でのビジネス展開
15 総括
国際ビジネスの経験を踏まえながら、理論的分析をしたい。出来る限り理解しやすく努める。また、企業から見た欲しい人材とは何にかなど助言したい。

授業方法

講義とゼミナール方式の組み合せにより、Financial Times, Economist等の英文の翻訳と解説をするとともに関連日本語資料(新聞・雑誌等)の配布により、国際ビジネスの理解を深める。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
課題報告、レポート、授業態度、試験で評価する。自発的、積極的学習態度の学生は必ず実力がつくことを確約する。<持続は力なり>である。

参考文献

ジェイムス.C.アベグレン、山岡洋一訳新・日本の経営日本経済新聞社2004
P.F.ドラッカー 上田惇生訳明日を支配するもの第2版、ダイヤモンド社1999
岡田 充中国と台湾 対立と共存の両岸関係』(講談社現代新書第1版、講談社
広河隆一「パレスチナ」新版』(岩波新書第1版、岩波書店2002
日本経済新聞社編インド 目覚めた経済大国』(日経ビジネス人文庫第1版、日本経済新聞社2008
綾部恒雄編アメリカの民族弘文堂
羽場久拡大ヨーロッパの挑戦』(中公新書中央公論社2004
庄司克宏欧州連合 統治の論理とゆくえ』(岩波新書岩波書店2007
田中素香「ユーロ」その衝撃とゆくえ』(岩波新書第1版、岩波書店2002
宮島宏移民社会フランスの危機岩波書店2006
宗教、民族紛争に関する文献は最新のものを別途紹介する。

その他

熱意と好奇心旺盛なる受講生(他部学生も)を大いに歓迎する。
難しい英文、単語を易しく説明解説を加えるので、『案ずるより産むが易し』である。就職活動の助言もします。