経済学特殊講義(経済のグローバル化と価値観の変容)
これからの日本を考える

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
福田 優二 講師 2 1〜4 第2学期 1

授業の目的・内容

オバマ大統領の登場により、グローバリゼーションをリードしてきたアメリカは大きく方向転換しようとしている。1990年代に進展した経済のグローバル化は、日本、及び、日本人にとって、極めて大きな環境の変化であり、その結果、様々な面で、価値観の変容が進行した。アメリカの大転換によって、世界の経済社会は新たな段階に入ろうとしている。これからの日本の経済社会のあり方、日本人の生き方の選択について、自らの問題として考えていく契機としたい。

授業計画

日本経済の発展と日本人の価値観変化(1) 歴史的視点から見た戦後の価値観変容
日本経済の発展と日本人の価値観変化(2) 高度経済成長と核家族の価値観
日本経済の発展と日本人の価値観変化(3) アメリカの経済発展と日本の高度成長の比較
日本経済の発展と日本人の価値観変化(4) オイルショックによる価値観変化と経済構造の変化
日本経済の発展と日本人の価値観変化(5) 日本の経済大国化とバブル時代の価値観
日本経済の発展と日本人の価値観変化(6) バブル崩壊、情報化進展と新たな価値観
グローバリゼーションと価値観のゆくえ(1) 冷戦終結による市場一体化と価値観変容
グローバリゼーションと価値観のゆくえ(2) アメリカ経済の復活と価値観の背景
グローバリゼーションと価値観のゆくえ(3) EU統合とヨーロッパ諸国の価値観変容
10 グローバリゼーションと価値観のゆくえ(4) 変わる日本経済と日本人の価値観変容
11 グローバリゼーションと価値観のゆくえ(5) BRICsなど新興国の発展と新しい価値観の形成
12 グローバリゼーションと価値観のゆくえ(6) アメリカの破綻と転換
13 アメリカの将来、日本の将来、世界の経済社会の将来を展望する
歴史的視点から、大きな構造変化として現在を位置づける。同時に、有名企業の戦略、プロスポーツのグローバル化、女性の社会進出など、身近で具体的なテーマに触れながら社会の変化、価値観の変容について考える。大きな歴史の流れを知り、日本の将来ビジョンを考察する。

授業方法

日々起こる出来事にも触れながら、社会がどのような方向に向かっているか、自らの頭で考えられる力を身に付けられるよう指導する。プリントを配布し、データの読み方、新聞などの情報の読み方を指導、参考図書の紹介などを行う。

成績評価の方法

第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
論述による期末試験。

教科書

サミュエル・ハンチントン文明の衝突と21世紀の日本』(集英社新書集英社2000