● 経営数学II
―最適化問題，偏微分―

経営学は計算を基礎とした論理的思考を必要としています。本講義では経営に関わりのある数学的側面の基礎と実践的な演習を行います。経営数学・は、高校数学　数１から数３までの微分、指数対数関数などの内容、プラス偏微分を技術的に使って、主に経営数学の最適化問題（利潤最大化、生産コスト最小化など）を扱っていきます。講義形式です。学習院大のキャンパス内では、Maple（メープル）という数学ソフトウェアが利用できます。Mapleでは方程式を解くこと、グラフ描画などが可能です。連立方程式を代数的に計算で解いた後、視覚的にその点を確かめるという、２つの方法を駆使することで、数学に対する理解が深まるでしょう。数３はまったくやっていないという人も多いでしょうから、数１、数２の復習も含め、数３の内容を経営学的視点から講義します。今まで分からなかったことも、Mapleによるビジュアルな説明を見ることで、分かるようになることを期待しております。数学の授業は毎回の積み重ねです。数学の講義は、１回欠席すると自習しない限り次の授業が理解できなくなります。ですから、毎回出席することを強く望みます。
本講義「経営数学」では、経営学的にポイントとなる最適化問題を扱います。ゴールは２変数関数における制約付き最適化問題です。２階の偏導関数の条件のため縁付ヘッセの行列式も範囲に含みます。最後に固有値の求め方を学び、将来の多変数解析で必要となる数学への準備を行います。
「経営数学」の準備が必要ない人は「経営数学」のみの履修も可能です。

１	第１学期試験の答え合せ
２	経営学における最適化問題（１変数関数）
３	〃
４	〃
５	経営学における偏微分の利用
６	〃
７	経営学における最適化問題（２変数関数）
８	〃
９	経営学における制約付最適化問題（２変数関数）
10	〃
11	〃
12	経営学における制約付最適化問題（２変数関数） ヘッセの行列式、縁付ヘッセ行列式
13	固有値、復習

関数電卓を使いますので、授業で説明する仕様のものを購入して下さい。
通常の講義形式で行います。数学の計算は実際に行わないと身につきませんので、授業中にドリル的な演習問題を多数行ないます。演習問題の答え合わせは授業中に行います。数３の教科書あるいは参考書は必携です。数１及び数２の教科書あるいは参考書もあったほうがよいです。

第2学期 （学年末試験） ：試験を実施する

計算小テスト

計算力をつけるために、授業中に20分の計算のみの小テストを数回行います。

教科書は授業中に知らせます。

法経図書センターの「白田先生コーナー」にも参考書を用意してありますので、参照してください。高校数学の参考書から英語版の大学生用数学テキストまで各種あります。

第1回目の授業に必ず出席のこと。

自習用に各種のWeb教材を提供しています。
URL: http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~20010570/