情報システム科学I

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
田中 伸英 教授 2 3〜4 第1学期 2

授業の目的・内容

社会科学における問題は、多くの要因が複雑に関係しあって多様な結果を生み出している現象や、結果は複雑な様子を見せているが構造は比較的単純である場合などがある。一般にこれらの問題は数量的な分析になじまないものが多いとされてきた。この講義では社会現象をシステムとして考える方法を学ぶ。代表的なシステムの構造、基本パターンからいろいろな物事をシステムとして考える訓練をおこなう。漠然と講義を聴くのではなく、自分で物事を分析しようという意欲が必要である。時間があればコンピュータを使用したモデリングも行う予定である。ここで学んだ分析方法を具体的にPC上でシミュレーションするのは「情報システム科学」で行う。

授業計画

システムとは何か
システム思考とは何か
時系列データとシステム
因果関係とフィードバック
システムの基本構造1(応急処置の失敗)
システムの基本構造2(問題の転嫁)
システムの基本構造3(成功の限界)
システムの基本構造4(目標のなし崩し)
システムの基本構造5(成長と投資不足)
10 システムの基本構造6(成功には成功を)
11 システムの基本構造7(エスカレート)
12 システムの基本構造8(共有地の悲劇)
13 事例分析演習1
14 事例分析演習2
15 事例分析演習3

成績評価の方法

レポート、出席など

教科書

ダニエル・キム、バージニア・アンダーソンシステム・シンキングトレーニングブック日本能率協会マネジメントセンター2002

参考文献

アンダーソン / ジョンソンシステムシンキング日本能率協会マネジメントセンター2002