経営学特殊講義(ダイバーシティ・マネジメント)

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
木谷 宏 特別客員教授 2 3〜4 第2学期 2

授業の目的・内容

国際化、IT化、分権化といった企業側からの事情のみならず、企業の社会的責任(CSR)の側面からも企業におけるダイバーシティ(多様性)の推進とそのマネジメントは喫緊の課題となっている。本講義では、企業、人材、働き方のあるべき姿について議論し、(1)様々なステークホルダーと連携する集合組織としての多様化、(2)様々な属性を持つ従業員を擁する組織としての多様化、(3)ワーク・ライフ・バランスを実現する個人の内なる多様化、という3つのダイバーシティに関して理論的かつ実証的に考察を行うこととする。

授業計画

イントロダクション
第一部 社会学的アプローチ(1)偏見・差別・格差とは何か
第一部 社会学的アプローチ(2)偏見・差別・格差のメカニズム
第一部 社会学的アプローチ(3)偏見・差別・格差の回避手段としてのダイバーシティ
第二部 経営学的アプローチ(1)企業のあるべき姿
第二部 経営学的アプローチ(2)人材のあるべき姿
第二部 経営学的アプローチ(3)働き方のあるべき姿
第三部 実証的アプローチ(1)ダイバーシティの定義、範囲、分類、メリット
第三部 実証的アプローチ(2)ジェンダー・ダイバーシティ
10 第三部 実証的アプローチ(3)年齢、雇用形態、国籍、心身の状態等
11 第三部 実証的アプローチ(4)ワーク・ライフ・バランス
12 ゲストスピーカーによる企業事例
13 全体まとめ

授業方法

講義を中心に進めていく。レポートを課することもある。

成績評価の方法

第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
試験、授業発表、出席状況を総合的に評価するが、毎回の出席を最も重視する。

教科書

教材は適宜指示する。

参考文献

学習院大学経済経営研究所経営戦略としてのワーク・ライフ・バランス第一法規2008
谷口真美ダイバシティ・マネジメント白桃書房2005
トム・R・タイラー 他多元社会における正義と公正ブレーン出版2000
池田清彦分類という思想』(新潮選書新潮社1992
栗原彬差別の社会理論』(講座 差別の社会学 1弘文堂1996

履修上の注意

第1回目の授業に必ず出席のこと。

その他

従来ダイバーシティ・マネジメントに関しては個別事例研究が中心であり、概論的な授業は例が少ない。受講生と一緒にこの講義を作っていきたいと願っている。