哲学史
18〜19世紀の哲学

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
酒井 潔 教授 4 1〜4 通年 3

授業の目的・内容

この授業が担当するのは、15世紀から今日にいたる西洋近現代哲学史である。これを、第一部から第四部に分け、全部で四年間かけて講じ、なし得るかぎり具体的でかつ活き活きとした哲学史を描きたいと考えている。昨年度は、その第一部としてニコラウス・クザーヌスから、デカルト、スピノザ、ライプニッツを経て、ロックとバークリまでを考察した。今年度は、第二部として、18世紀から19世紀中葉までの哲学史を考察する。具体的には、ヒュームから始めて、カント、ドイツ観念論、ショーペンハウアー、キルケゴール、マルクス、実証主義、新カント派の哲学、さらに、同じ時期のフランス及びイギリスの哲学を扱う予定である。

授業計画

授業の方針、年間授業計画、受講上の注意、イントロダクション:昨年度の内容の概略、そして今年度扱う18世紀から19世紀中葉にいたる哲学の概観
ヒューム(『人性論』)
カント(カント哲学の立場)
カント(『純粋理性批判』)
カント(〃)
カントの道徳哲学(『実践理性批判』他)
カントの美学(『判断力批判』)
カントの生命論(『判断力批判』)
10 カントの宗教論・歴史哲学・その他
11 ドイツ観念論1(フィヒテ)
12
13
14 ドイツ観念論2(シェリング)
15 〃(シェリングの芸術哲学とドイツ・ロマン主義の芸術)
16 ドイツ観念論3(ヘーゲル『精神現象学』)
17 〃(〃)
18 〃(『大論理学』)
19 フォイエルバッハ(『キリスト教の本質』他)
20 ショーペンハウアー(『意志と表象としての世界』)
21 〃(〃)
22 キルケゴール(『死にいたる病』)
23 〃(キルケゴールのその他の著作)
24 新カント派、マルクス、実証主義
25 19世紀のフランス哲学
26 19世紀のイギリス哲学
27 一年間のまとめ、そして次年度に講じる第三部への展望

授業方法

講義ノートに基づく講義形式。毎回プリントを用意する予定である。

成績評価の方法

第2学期 (学年末試験) :試験を実施する

参考文献

野田又夫西洋哲学史―ルネサンスから現代までミネルヴァ書房1965
岡崎文明他西洋哲学史―理性の運命と可能性第2版、昭和堂2002
酒井潔自我の哲学史』(講談社現代新書講談社2005
三宅剛一哲学概論弘文堂1976
熊野純彦西洋哲学史――近代から現代へ』(岩波文庫岩波書店2006
その他にも、そのつど教室で指示し、かつ文献表をプリントにして配布する予定である。