2年次演習A
ハンナ・アーレントの思想

担 当 者 単 位 数 配当年次 学 期 曜 日 時 限
加藤 篤子 講師 4 2 通年 2

授業の目的・内容

ドイツ語のテクストによる哲学、とくにドイツ系の哲学への入門案内を目的とする。ドイツ語の初級文法程度の既習者を対象とするが、文法事項をていねいに説明補足しながら授業を進めるので、2年次でドイツ語初級を始める学生もそれと平行して参加可能である。使用するのは、オリジナルの英語版と日本語訳があるドイツ語現代文の哲学書である。ハンナ・アーレント(Hannah Arendt,1906-1975)の晩年の哲学的主著Vom Leben des Geistes(精神の生活、The Life of The Mind) から演習に適する部分を抜粋して読む。アーレントはドイツに育ったユダヤ人で、1933年に亡命しその後はアメリカで活躍したが、ハイデガーとヤスパースの影響を大きく受けている。激動の時代を生き抜い哲学者である。

授業計画

1学期の前半は、アーレントの著作と生涯についてのガイダンスに続いて、Vom Leben des Geistes Bd.1 Das Denken の Einleitungを抜粋して読む。日本語訳を参照にする。
1学期後半から2学期に本文を抜粋で読む予定。
上記は一応の目安である。学生の関心と希望に合わせて可能な範囲で変更する。積極的に要望を述べて欲しい。

授業方法

学生主体の演習形式である。担当の学生はもちろんのこと、予習を必ずすること。訳読による読解が多くなるが、時間の許す限りで、授業内で発表をしてもらいたい。積極的に参加して欲しい。

成績評価の方法

第1学期 (学期末試験) :試験を実施する
第2学期 (学年末試験) :試験を実施する
2学期にはレポートの可能性もある。授業への参加状況(出席、担当など)と試験あるいはレポートを総合して評価する。

教科書

詳細は授業時に指示する。

参考文献

授業時に指示する。